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今回のお茶受け:「カエルぴょこぴょこ三ぴょこぴょこ」
【SUUNTO OBSERVER】
<<Walking Digitalian:第3回>>

組み込めないネット編集部 (SN)



 ウォーキングの様子とそのお供にお勧めのディジタル・ガジェットを利用した感想を紹介する「Walking Digitalian」の第3回です.

 今回は,生意気にも外国製の腕時計を紹介します.といっても,いわゆる“ブランドもの”ではありません.フィンランドSuunto社製の「SUUNTO OBSERVER」を持って,筑波山に出かけました(写真1).

[写真1] SUUNTO OBSERVERの外観
外形寸法は縦48mm×横44mm×厚さ14mm.トレッキング用の機能が付いている腕時計の中では比較的小さい.SUUNTOの読み方は“スント”.



●仕事と山歩きの両方で使える腕時計

 それまで使っていたカシオ計算機の腕時計「WAVE CEPTOR」が壊れてしまいました.WAVE CEPTORには電波時計の機能が付いており,時刻合わせをしなくてもいいという点がとても気に入っていました.そこで,次の腕時計も同じメーカの電波時計機能付きを,と考えていました.

 この時点でチェックを入れていたのは,同社の「PROTREK(PRW-1000)」です.PROTREKには,電波時計機能に加えて,方位計測,高度計測,気圧計測,温度計測の機能が付いています.山歩き(トレッキング)のときに,いろいろと遊んでみたくなるディジタル・ガジェットです.

 さて,早速,腕時計を置いている家電量販店に行き,PROTREKの実物を見てきました.腕にあててみて,一言,「でかい!」.

 私の腕の幅よりも,腕時計の文字盤の幅のほうが広そうです.高い耐久性と視認性を求められるトレッキングや登山向けの腕時計は,一般にゴツイものが多いのですが,これでは仕事の時に使用できないと思い,PROTREKの購入を断念しました.

 次に,山歩きでも遊べて,なおかつ仕事の時につけていても目立たない腕時計はないか,という観点で調べました(仕事用と趣味用に二つの腕時計を使い分けるという発想はなかった…).そうして行き当たったのが,「SUUNTO OBSERVER」です.方位計測,高度計測,気圧計測,温度計測の機能が付いていて,外形寸法は縦48mm×横44mm×厚さ14mm.このサイズなら,仕事の時にもそれほど目立ちません.

 というわけで,今回は買ったばかりの腕時計を携行して,出発です.


●日本百名山に登る

 高度計の機能を試すためには,それなりの高度差のあるところを歩くべきでしょう.ということで,今回は首都圏から気軽に日帰りで行ってこれる筑波山に行きました.筑波山は,茨城県つくば市の北側にある山です.標高は877mとたいしたことはないのですが,日本百名山の一つに挙げられている美しい山です.奈良時代の万葉集にも登場する,由緒ある霊峰なのです.

 筑波山は,2005年につくばエクスプレス写真2)が開通し,首都圏からアプローチしやすい山になりました.秋葉原からつくば駅まで約45分(エクスプレス快速),つくば駅から「筑波山シャトルバス」に乗り,約40分で登山口となる筑波山神社の入り口に到着です.

(a) 秋葉原駅の入り口
(b) 運転席
[写真2] つくばエクスプレス
つくばエクスプレス(通称TX)のおかげで,東京から筑波山へ気軽に行けるようになった.つくば駅からは,筑波山神社の入り口まで行く直行のシャトルバスがある.つくばエキスプレス,バス,ケーブルカー,ロープウェイに乗れる筑波山きっぷの利用がお勧め.



 さて,筑波山神社は,いざなぎのみこと(筑波男大神)と,いざなみのみこと(筑波女大神)の2神を祀(まつ)る神社です(写真3).この日は,拝殿のすぐ下の広場で,地元の保存会の方が,「ガマの油売り」の口上を述べていました.「ガマはおのが姿が鏡に写るのを見て驚き,タラーリ,タラリと油汗を…」とか,「1枚の紙が2枚,2枚の紙が4枚,4枚の紙が8枚…」とかいうアレです.

(a) 神社の外観
(b) ガマの油売りの口上
[写真3] 筑波山神社
筑波山は,関東地方に人が住むようになったころから,信仰の対象としてが見られていたという.




 神社で参拝を終え,さっそく登山道に分け入ります.道は十分に整備されていて,初心者でも問題なく歩けるようです.有名な山なので,てっきり多くのトレッキングを楽しむ人が歩いているものと思っていたのですが,ときおりすれ違う程度で,意外に人はいませんでした.

 まずは,ロープウェイの起点になっている,筑波山中腹のつつじヶ丘を目指しました(写真4).

(a) 道標
(b) 整備された登山道
[写真4] 登山道の入り口
思ったほど登山者はいなかった.




 SUUNTO OBSERVERを高度表示のモードにしていると,(当たり前だが)歩くに従って数字が増えていきます(写真5).1歩,1歩,山頂に近づいているのを実感できます.途中,写真6のようなゴミ捨て禁止の看板がありました.さすがは「ガマの油」で有名な山です.

(a) 343m
(b) 455m
(c) 509m
[写真5] 高度表示のモード
徐々に高度が上がっていくのを実感できる.



[写真6] 筑波山のキャラクタはガマ
道の途中に,ゴミのポイ捨て禁止の看板が….




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