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今回のお茶受け:星に願いを
【始めようか天体観測】
<<新人編集者の業界体当たりレポート:第8回>>

組み込めないネット編集部

 寒さが少し和らいできましたが,まだまだ油断のできない3月半ば.昼間は春一番が吹いていますが,夜はまだまだ空気が冷たいです.そんな夜は星がよく見えます.

 そこで,最近めっきり見なくなった星を見よう!ということで,星を見に家の外に出たのですが,そこには星の姿はありませんでした.場所が悪いのかな?と思い,軽井沢に行ったのですが…(写真1)

[写真1] 長野県茅野市北山車山で撮影した星空
オリオン座がよく見え…ない.



●星が見たい一心で…

 軽井沢ではなんと星が見えなかった!なんてことではなく,カメラの性能が悪く,ちゃんと撮影できませんでした.私の家の近く(東京)では見れなかった星まで見れました.

 しかし,星を見にわざわざ軽井沢に行くのは大変です.ということで,部屋の中でも星が見れる「かんたん たのしい プラネタリウム エトワール」というキットを作りました(前々回のお茶受け,「お台場にマジシャンが来た」の巻と雰囲気が似ている?)(写真2)


[写真2] 「かんたん たのしい プラネタリウム」の外観
プラネタリウムの製作キット「
エトワール」.価格は1セット950円.テクノシステムズと理化学研究所が共同で開発した.申し込みはこちら



●プラネタリウムを作ろう

 さっそく製作開始です.まず星の数くらい透明の点がプリントされている黒いフィルムを取り出し,筒状にします(写真3).そのあと,円形のふたを両面テープで張り合わせます(写真4)


[写真3] 黒いフィルムを筒状にする
両端をセロハンテープでくっつける.


[写真4] ふたの外観


 ストロに電線を通し,豆電球が光るようにセットします(写真5).発泡スチロールの土台に黒いフィルムを貼り,先ほどのストロに電池ボックスを接続して真ん中に刺します(写真6)


[写真5] ストロに電線が入っている
ストロは10センチの長さに切る.

[写真6] 土台にストロを刺して,電池ボックスを接続する
単3電池を二つ用意する.


 これで完成!あとは暗い部屋で試すのみ.


[写真7] 完成したプラネタリウム製作キット


 暗い部屋に入って実験しました.独りでは怖いので,頼りになる同僚についてきてもらいました.

 実験開始.はたして,星のように光るのでしょうか.


[写真8] プラネタリウム製作キット実験中
あれ,きれいに映らない…!


 実験は成功? 肉眼だとなかなかきれいなお星様が見えるのですが,写真だとうまくいきません.どうしても写真に写したいので,少し明るい所で再度撮影しました(写真9)

[写真9] 廊下で実験中
きれいに写っている! わかりずらいですが,白い小さい点たちが星の光.


 お星様に見えました,実験成功!

 しかし,なぜ空の星は見えなくなってしまったのでしょうか.


●明るすぎる地球

 雨の日や曇の日に星が見えないのは当然ですが,晴れた日でも星が見えなくなった原因の一つは「光害」です.電灯やネオン街など,過剰な光が天体観測をじゃましています(写真10).人口が多い米国,欧州,日本では,特に,光害の被害が深刻なのだそうです(参考になる説明がフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』にある).


[写真10] 午後九時の巣鴨の街並み
夜でも光で昼間のように明るい


 普段便利に使っている道具が,回りまわって自分の生活に悪影響を及ぼすことがあります.そのことを意識して,道具は上手に使いたいものです.


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