「お台場にマジシャンが来るんだって!」と社内の一部からうわさが….そこで,「CQ出版編集部の愉快な仲間たち」3人でそのマジシャンを見に行くことになりました.
お台場にある日本未来科学館と東京国際交流館において,2006年11月25日〜27日の3日間開催されたイベント「サイエンス・アゴラ2006」に行ってきました(写真1).
[写真1] 日本未来科学館の入り口に展示されていた地球儀
この地球儀は複数のディスプレイ・モニタを組み合わせて構成されている
●お待ちかねのマジシャン登場
さっそくマジシャン登場!…と思ったのですが,現れたのはスーツ姿の男性(写真2).しかも英語で話し始めました.同時通訳の説明によると,心理学の研究を行っている英国University of HertfordshireのRichard Wiseman教授だということがわかりました.彼がマジシャンの正体みたいです.
[写真2] Richard Wiseman氏
男性ポーズがただ者じゃない
彼はおもむろに,今では懐かしいOHPで講演を始めました.心理学を用いたマジックを行うとのこと. 写真3をご覧ください.はじめは鳥類のカモに見えますが,よ〜く見ていると,うさぎに見えてきませんか(もしくはその逆)?
[写真3] カモにもうさぎにも見える絵
昔からある有名な絵だという.だまし絵で有名なMaurits Cornelis Escherを思い出す
見えなかった人は生まれたままの心の持ち主です.
さらに彼の講演は続きます.写真4をご覧ください.一見,ケネディ大統領夫人に見える女性の顔.逆さまにすると…(写真5)
[写真4] 若干違和感のあるケネディ大統領夫人似の女性の逆さまの写真
ちょっと怖い
[写真5] ケネディ大統領夫人似の女性の写真を逆さまに…
超怖い.逆さまのままにしてほしい
次は色のマジックです.写真6をご覧ください,人の手から矢印が出ています.矢印の指している床のタイルの色を見比べてください.全然違う色に見えますよね? 写真6の床の色を見たら写真7を見てください.何が起こるのでしょうか.
[写真6] 人の手と床の絵
矢印が指しているタイルをよ〜く見て
[写真7] 実は同じ色
見えているほかのタイルを見えなくすると,同じ色であることがわかる
最後にRichard Wiseman教授は白い風船を膨らませました.そして,長い針を取り出して…
[写真8] え,ちょっと,まさか…
[写真9] 貫通している!