「レモンDe電池!」と題して,「天然の電池!レモン電池実験セット」という実験キットを使って,オルゴールを鳴らす実験を行っているようです. 亜鉛の板をレモンに挿すと,レモンの持つ酸(すっぱい汁)に弱い亜鉛が溶け出します.溶け出すときに,電子たちを亜鉛の板に置いていきます.電子たちはマイナス同士なので,お互い反発し合って遠くへ離れていこうとします.そこへ銅板を付けた銅線をレモンに挿すと電子たちはわれ先にと銅線へと逃げていきます.この電子たちの移動が電気を起こしているのだそうです(写真11).
これはぜひ実験してみたいですね.
[写真11] 原理を説明中
●すっぱいレモンは良い電池
レモンでオルゴールを鳴らすことのできるレモン電池実験セットを買って実験してみました.キットの中身は写真12です.
[写真12] 亜鉛板,銅板,リード線,オルゴールのキットが入っていた
まず,亜鉛板と銅板を約10mm×20mmに切り,上から5mmのところに切れ目を入れます(写真13).
[写真13] 切れ目を入れた亜鉛板と銅板
次にレモンを半分に切ります(写真14).
[写真14] 半分に切ったレモン
カッタで切った
切れ目を入れた亜鉛板と銅板に付属のオルゴールを装着し,レモンに挿します(写真15).鳴るかな?
[写真15] レモンにオルゴールのキットを刺してみた
テスタでレモン1個の電圧を測ったら,乾電池1本分と同じ約1.5Vだった
鳴りました! しかし,蚊の鳴く声のような音量….レモンが少ないのかしら?ってことで,レモンを10個に増やしてみました(写真16).再度実験開始.
[写真16] 10個のレモンでオルゴールのキットを鳴らしてみた
さっきより大きな音が鳴った! 実験成功です.レモンだけだと物足りないのでほかの野菜でも実験してみました.実験に使用したのは17個のプチトマト(写真17).
[写真17] 17個のプチトマトにオルゴールをつなげた
ちょっと異様な光景
またまた実験成功! レモンより大きな音が出ました.おもしろくなってきたので先ほどのレモンをコップにしぼり,オルゴールに接続した亜鉛板と銅板を浸けてみました(写真18).
[写真18] オルゴールに接続した亜鉛板と銅板をレモンの汁に浸した
レモンの汁でオルゴールが鳴った
今までで一番音が大きくて,はっきりと音楽が聞こえました.実験は全部大成功.
実験の結果,レモン10個をしぼると手がふやけることがわかりました.皆さんも冬休みの実験としてチャレンジしてみてはいかがでしょうか.編集長が目を合わせてくれなくなったのは気のせい?(写真19)
[写真19] 目を合わせてくれない編集長とレモン汁を飲ませようとしている葵
ストロをさしたほうが飲みやすかったと思う