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今回のお茶受け:レゴ・ブロックを笑う者…
【LEGO MINDSTORMS体験(1)】
<<コンナトコロニ組み込み技術:第30回>>

組み込めないネット編集部

 日ごろわたしは,複数の拠点(会社と自宅)をしごと場にしています.ノート・パソコンで環境とデータの両方を持ち運べるので,それほどの不自由もなく作業を進めています.
 そんなある日,ひょんなことから,教育用ロボット・キット「LEGO MINDSTORMS」を借りる機会に恵まれました
(写真1).以前から使ってみたいと思っていたので,すごく楽しみです.


[写真1] LEGO MINDSTORM FOR SCHOOLSキット(教育機関向けのキット)
LEGO MINDSTORMSは,デンマークLEGO社米国Massachusetts Institute of Technology(MIT)が共同開発した学習教材である.LEGO社のブロック(いわゆるレゴ・ブロック)の部品として,マイコンやモータ,センサ(光センサ,タッチ・センサ,温度センサなど)が用意されており,赤外線経由でマイコンにプログラムをダウンロードして,組み上げたブロック(ロボット)を動かすことができる.日本でもLEGO MINDSTORMSを使った教育イベントがいくつか行われている.例えば,毎年春に開催される競技会「UMLロボット・コンテスト」など.


 プログラミング用のソフトウェア「ROBOLAB Ver.2.5.4」は,米国National Instruments社のソフトウェア「LabVIEW」を基にして,National Instruments社とLEGO社,米国Tufts University School of Engineeringが開発したものだそうです(ちなみに,Ver.2.5.4は2004年11月に出荷を開始したばかりの最新版である)

 キットを借りるにあたって,「MINDSTORMSを使ったことはありますか?(使いかたはわかりますか?)」と聞かれました.
 わたしは,「初めてですけれど,きっと大丈夫です」(要は,プログラムをダウンロードして実行するだけでしょ? レゴ・ブロックなら大昔からの付き合いだし)と安請け合い.ROBOLABには,音声と映像で説明してくれるプログラム「Training Missions」が付属しているとのことだったので,まったく心配していませんでした.


●A地点にて箱を物色

 キットを受け取った会社(以降,A地点とする)で,さっそく内容を物色します.たくさんのブロックがあるだけで,ワクワクしちゃいますね.中には,何に使うのかわからないようなブロックもあります(写真2)


[写真2] これはいったい?


 写真3はマイコンを内蔵したブロック「RCX」です.これがロボットの頭脳にあたります.電源は,6個の単3乾電池を利用します.


[写真3] RCX
1〜3が入力端子,4〜6が出力端子になっている.入力端子は光センサ・ブロックなどと,出力端子はモータ・ブロックなどと接続する.接続用のケーブル(両端にブロックがついている)もある.


 そして写真4が,赤外線でRCXにプログラムをダウンロードする転送装置です.パソコンにはUSB経由で接続します.


[写真4] 転送装置(赤外線トランスミッタ)
以前の転送装置は,シリアル・ポート経由で接続し,電池も必要だったらしい.USB接続ならノート・パソコンで使えるし,電池も不要なので,便利,便利.


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