ところで,会場には「これも“航空宇宙”?」という,ちょっと変わった展示もありました.
●低電圧,低消費電力の…
マリブジャパンは,12Vで駆動する庭園灯を展示していました(写真7).100Vの電源から12Vに変圧し,その先にランプ部分を接続します.低電圧なので,漏電や感電を気にせずに自分で配線できます.電力消費も減り,電気代も助かります.例えば,CL7000MS(マーサー)という種類のランプでは,2台を1ヵ月(1日8時間)使用して電気代は約75円だそうです.
[写真7] 12V駆動の庭園灯
ちなみに配線は,電気コードに針を突き刺すという,かんたんなものだった.12Vだからこそ,漏電を恐れずにできるのだという.
米国では,大半の庭園灯は12Vだそうです(日本では数社が取り扱っている程度).あなたの玄関やお庭にも,いかがでしょうか?
●この人だかりはいったい?
アルファーアビエィションのブースでは,アイドル歌手っぽい女性2人が,ヘリコプタの体験試乗について熱く語っており,人だかりができています(写真8).いったい何のブースだろう? と思ったら,「航空留学でパイロット・ライセンスをゲットしよう」というちらしを手渡されました.「英語力アップに最適の環境」とも.ふぅ.うらやましいけれど,わたしには遠い遠い世界の話です….
[写真8] 体験試乗について熱く語る女性たち
最後にご紹介するのは,ダイキン工業の空調設備です.なんと,飛行機の上位クラスの座席に対して,席ごとの個別の空調を提案していました(写真9).いいですねー,こういうの….果たして,わたしがこういうサービスを享受できるのはいつの日でしょうか….
[写真9] ダイキン工業の航空機内の快適環境に関する提案
座席ごとに,温度や湿度を調整し,お目覚め用に高輝度LEDなどがついている.同社によると,睡眠中の環境温度を動的に制御することにより,効率良く熟睡できるという.詳しくはこちらのニュース・リリースを参照のこと.
この展示会は,5日間にわたって開催されました.会期中には,航空自衛隊のアクロバット・チーム「ブルーインパルス」やヘリコプタのデモンストレーション飛行,メーカ協賛のラジコン飛行船体験,地域限定の空弁(そらべん;国内の空港で売られているお弁当のこと)を一堂に集めた「空弁祭り」などがあったようですが,あいにくわたしは見逃してしまいました(展示会場をちょっと熱心に見すぎた…).4年に1度の開催ということで,次は北京オリンピックの年ですか.あーあ.
後日,近所のスーパーで「空弁」を見つけました.思わず買ってしまい,ささやかに悔しさを埋め合わせるわたしなのでした(写真10).
[写真10] 大阪空港限定(たぶん)の,空弁
ちなみに,空弁には三つの特徴があるという.一つ,サイズが小さく,場所をとらないこと.二つ,においが出ないようにくふうされていること.三つ,価格が(駅弁に比べて)安いこと.600〜1,000円あたりのものが多いようだ.
700円のお弁当に「200円引」のシールがついて500円.安上がりな夢でございました….
[メルマガ編集担当(志)]
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