駅のそばに戻り,踏み切りを渡ったところに神社を見つけました.これかな? 人はだぁれもいないけど…(写真3).
[写真3] 鳥居の向こうには,こま犬が2組もいる
なかなか愛嬌のあるこま犬なのです.
これは「大鳥神社」でした.もともとは鬼子母神堂の境内にあった鷺明神(さぎみょうじん)を,明治初年に神仏分離令によって分離し,まつった社でしたが,現在は祭神を日本武尊(やまとたけるのみこと)に変えているとのことです.
また道に戻って,勘に頼って歩いていくと(懲りない私),木々がうっそうと生い茂った社を見つけました(写真4).今度こそ,鬼子母神堂です.
[写真4] 鬼子母神堂
鬼子母神堂にまつられている鬼子母神(きしもじん)は,もともとはインドの訶梨帝母(カリテイモ)という神様だそうです.嫁いで多くのこどもを生みながら,性質は暴虐で近隣の幼児をとって食べていました.お釈迦様が彼女の末っ子を隠したところ,帝母は深く嘆き悲しみ,自分の過ちを悟ってお釈迦様に帰依したそうです.今は,安産・子育ての神として崇められています(もっと詳しく知りたい方は,鬼子母神堂のWebサイトを参照してください).ちなみに,都電荒川線の駅名は「鬼子母神(きしぼじん)前」でした.
お堂の中はしんと静かで,空気まで涼しいのでした.あー幸せ….
[写真5] 鬼子母神堂の近影
細工もなかなか美しいのです.
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