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今月のお茶受け:マイコン・カーを作ってみよう
【ロボットと近未来ホーム】
<<コンナトコロニ組み込み技術:第17回>>

組み込めないネット編集部

 ある日,ひらりと編集部に舞い込んできたのは,ロボット・ワークショップへの参加者募集のお知らせでした.何があるのかな? マイコン・カー走行教室? 「コースの状況をセンサで感知しながら走るマイコン・カーの製作とプログラミング体験,そして最後にレース」? …あ,あの,わたし取材に行ってきます!

 マイコン・カーの製作,組み込みソフトウェアのプログラミング,まさに「組み込みネット」にぴったりの話題です.申し込み受付初日にさっそくメールで申し込みをすませ,事務局からは「おめでとうございます! あなたが1番目のお申し込みです」との返事が返ってきました.…ちょっと,張り切りすぎでしょうか?

 そんなこんなで出かけた当日.実はひそかなるVisual C++プログラミング経験者のわたしです.もしかして,レースで入賞をねらえるのでは…という根拠のない期待を胸に,意気揚々と出かけたのでした(写真1)


[写真1] 展示会「ロボットと近未来ホーム」
マイコン・カー走行教室は,青山TEPIAの展示会「ロボットと近未来ホーム」の一環として開催されました.会場はこの奥の一角です.


●まずは製作!

 本日製作するマイコン・カーは,文化総研が販売しているマイコン・カー・キットを使ったものです(写真2,写真3).このキットは,全国工業高等学校長協会と北海道工業高等学校長会が主催するマイコン・カーの大会「マイコン・カー・ラリー」で規定されている条件(搭載するCPU基板の指定,車の外形や電池の制限など)を満たしたものだそうです.


[写真2] キットの中身
CPU基板にはルネサス テクノロジのマイコン「H8/3048F」が搭載されています.ちなみに,タイヤなどはタミヤのパーツが同梱されていました.


[写真3] 本日製作するマイコン・カー
完成するとこのようになる…はずです.ちなみに,組み込まれている基板は左から順に「センサ基板」,「CPU基板」,「モータ基板」です.

 講師は,防衛大学校情報工学科の滝田好宏先生です(写真4).この先生は研究室ぐるみでマイコン・カー・ラリーの一般の部に参加しており,1999年に優勝してから何度もレースの上位を占めているというツワモノです.


[写真4] 防衛大学校情報工学科の滝田先生
マイコン・カーにすっかり「はまって」いる方とお見受けしました.

 製作は簡単で,マニュアル(PDFファイル)を見ながらパーツを組み立て,すでに電子部品が実装されている3枚の基板(CPU基板,センサ基板,モータ基板)を組み込むだけです(写真5).と言いつつ,しょっちゅう講師や講師補助の方をつかまえていたわたしでしたが….
※なお,今回のマイコン・カー走行教室では,すでにキットをある程度組み立てたものを使用しています.文化総研が販売しているキットを購入した場合,はんだ付けなどの作業も必要になります.


[写真5] 製作風景
マニュアルは実に親切でした.親切すぎて,「あれ? これでいいの?」と思うくらいに….


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