●しゃぼん玉も吹かない時代
今度は少し系統の違うものをご紹介しましょう.ラ シェールは,自動でしゃぼん玉を作る機械を展示しました(写真9).動物の口が自動的に開閉し,そこからしゃぼん玉が吹き出されます.何とはなしに心の和む光景です.
[写真9] しゃぼん玉を吹き出す動物
…でもよく考えると,どこに置くのでしょう? まさか室内ではないでしょうし….庭先かベランダ? それともオフィス?
こちらは,しゃぼん玉を発射するガンです(写真10).引き金を引く長さによって,しゃぼん玉の大きさが変わります.
[写真10] しゃぼん玉を発射するガン
肺活量のない人でも,大きなしゃぼん玉が簡単に作れます.かえって,連続した小さな玉を作るほうがむずかしかったです.
●今回の,ほしいモノNo.1は…
さていろいろ見てきましたが,最後に,会場でわたしがもっとも「これがほしい!」と思ったものをご紹介しましょう.プラス ステーショナリーのテープのり「テープ グルー」です(写真11).貼り付けたい箇所にテープのりを引くだけで,薄くのりをつけたのと同じ状態になります.
[写真11] テープのり
こんなものがあったのね! わたしにしてみれば発見でしたが,実は従来からあった製品だそうです.
これなら手も汚れないし,のりがつきすぎてはみ出すこともありません.おまけに1個300円(8.4mm×10m)です.手軽に買える良いもの見つけちゃった! と,うきうきしながら会場を離れました.
しかし編集部の同僚から返ってきたことばは….
「でも,セロハン・テープに比べると高いよね」
うーむ….そうですねぇ….セロハン・テープなどと比べてしまうと,確かに割高かも….
それでも! ピッとやればピッとつく手軽さは魅力的です.そもそも発明の源泉とは,人類の「少しでもラクをしよう」という怠け心なのではないでしょうか? 組み込み技術しかり,開発プロセスしかり.「ラク」こそもののじょうずなれ?
「ねぇ,もしかして今回の取材,手を抜いてない?」(編集長)
「うっ….そ,そんなことはないんですけど…」(志)
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