◆セイスモサウルスの謎に迫る
この展示会の目玉は,全長約35mの「世界最大」の恐竜,セイスモサウルスの全身骨格の展示(世界初公開)だそうです(あ,なるほど.世界最大の「恐竜博」ではなく,世界最大の「恐竜」博,なんですね).復元骨格は,約30%の実物化石以外は近縁の恐竜を基に復元したものだとか(たとえば頭部など).じゃ,ひょっとしたら本物はぜんぜん違う顔立ちをしていたりして….
顔だけではありません.恐竜がどんな色をしていたのか,実はわかっていないのだそうです.
たとえば,模型(15分の1)ではこのように再現されていましたが,

もしかしたら,パンダ柄だったかもしれません.

ちなみに名前の由来は,ギリシャ語の「地震(セイスモス)」と「トカゲ(サウロス)」を組み合わせたもので,"大地をゆるがすトカゲ"という意味だそうです.
発掘を疑似体験するコ−ナー「化石発掘ラボ」もありました.木槌とくさびのようなもので地層から化石を掘り出します.トントントン,こどもたちの顔は真剣です.わたしも見習わなくては….

こちらは,6mの高さから左右の目でバラバラの方向を見ていたという,セイスモサウルスの視界を体験する「セイスモ・アイ」コーナー.

肉食動物は目が前方を向いているため,視界は狭いが対象を的確に捕らえることができる.草食動物は視界は広い代わりに,対象の位置を正確には把握できない.なるほどなるほど.自然界も,トレードオフのなかからそれぞれの最適解を選択しているのですね.
◆ところでそろそろTHE END?
展示に気をとられつつも,ちらちらと頭をよぎる不安は…「ねぇ,組み込み技術はどこ?」.
お! そんな気持ちをかき消すように目の前に現れたのは,恐竜ジョバリアの生体模型です.でも,筋肉や皮膚などのようすまで復元されてしまうと,ちょっと気持ち悪いような….

そして,鳥へと進化していく恐竜の展示があって,そろそろ出口です.

さあ,これで取材は終わり.組み込み技術は見当たらず,このシリーズ「コンナトコロニ組み込み技術」も進退窮まってTHE ENDか(みなさま,短い間でしたがお世話になりました)……と思いきや,見つけました! 何を? って,よく見てください!