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◆勉強させていただきます『上方いろは』

 そこにあったのは,


子どもの時間がある本屋
りとる

という看板でした.

 本屋!! あー,もうだめだ.入らなくては! しかも「子どもの時間」があるんだ! もうだれも私を止められないのでした.

 中をのぞいてみると,絵本屋さんのようです.これまた,少し興奮してきました.絵本を買おうかな.読者プレゼントにしよう….いや,落ち着け.ほかに何かいいものがあるかもしれない.

 本屋の入り口には,いろいろな雑貨が置いてありました.その中で私の目をひいたのは,「かるた」です.『江戸いろは』と『上方いろは』の2種類のかるたがあり,「なにが違うのかな」と中を見てみました.

 『江戸いろは』.「い」のことばは,「犬も歩けば棒に当たる」.一方,『上方いろは』は,


一寸さきはやみ (!!)

 

 う〜ん,さすがというか,なんというか….

 ちなみに「は」.『江戸いろは』では,「花より団子」.これが『上方いろは』では,「
針の穴から天のぞく(針の穴から天を見ても全体を見れないように,狭い見識では大問題の解決の判断は不可能,という意味)」.ほかにも「(ち)地獄の沙汰も金次第」,「(な)済す時の閻魔顔」など,『上方いろは』には世間の厳しさや人情をうたったものが多く,とても勉強になります.

 すっかり本屋さんで長居してしまいました.買いたい絵本もたくさんありましたが,そこはぐっとおさえて,『上方いろは』を購入.「りとる」をあとにしました.


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