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2004年の組み込みレポート/インタビュー


レポート:独自ミドルウェアでT-KernelとWinCEの共存を実現―TRONSHOW 12.22
2004年12月7〜9日に,東京国際フォーラムにてTRONプロジェクトのシンポジウム「TRONSHOW2005」が開催された.トロン協会やT-Engineフォーラムの参加企業が,それぞれの開発成果を展示した.例えば,イーソルはT-KernelとWindows CEを並行動作させるためのブリッジ・モジュール「TWister」のデモンストレーションを行った.



レポート:小型知能ロボットが制御の正確さと速さを競う―マイクロマウス2004 12.10
2004年11月20日〜21日,日本科学未来館(東京都江東区)にて,ニューテクノロジー振興財団が主催する小型自走式ロボットの競技会「マイクロマウス2004(第25回全日本マイクロマウス大会)」が開催された.国内の学生(高校生,専門学校生,大学生)や社会人のほか,韓国やシンガポールからの参加者も目立った.正確な制御でゴールに走り込むロボットに,感嘆の声が上がっていた.



インタビュー:専用OSで省電力を実現するアドホック型無線センサ・ネット 11.25
2004年10月28日〜29日,米国Crossbow Technology社は,同社の無線センサ・ネットワーク・システム開発キット「MOTE」に関する技術セミナを開催した.ここでは,本セミナに合わせて来日したCrossbow社のPresident&CEOであるMike Horton氏に,MOTE開発の経緯や要素技術,今後の展望などについて聞いた.



レポート:RF MEMSや加速度センサのデモに人だかり―マイクロマシン展 11.17
2004年11月10日〜12日,科学技術館(東京都千代田区)において,マイクロマシン(微小機械)およびナノテクノロジに関する展示会「第15回マイクロマシン展」が開催された.MEMS技術を用いたスイッチや各種センサの新製品のデモンストレーション,展示などが行われた.例えば,オムロンは静電気を利用してスイッチのON/OFFを行うRFスイッチを展示した.



特別企画:ET(Embedded Technology)2004 資料館 11.11
ここでは,組み込み技術関連の展示会「ET(Embedded Technology)2004」で展示される予定の製品やサービスに関する資料(プレゼンテーション資料,ホワイト・ペーパ,パンフレットなど)を掲載しています.ET2004は,2002年11月17日(水)〜19日(金)に,パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)にて開催されます.



レポート:ディジタル信号処理をハード化する開発環境が充実―GSPxレポート 10.28
2004年9月27〜30日,ディジタル信号処理システムの開発に関する展示会/研究会「2004 Global Signal Processing Expo and Conference(GSPx)」が,米国カリフォルニア州Santa ClaraのSanta Clara Convention Centerで開催された.ディジタル信号処理アルゴリズムをシステムLSIやASIC,FPGAに実装するためのツールの展示が相次いだ.



レポート:モデル駆動開発で模型飛行船を制御―組込みソフトウェアシンポ2004 10.27
2004年10月14日〜15日,日本科学未来館(東京都江東区)にて,情報処理学会 ソフトウェア工学研究会が主催する「組込みソフトウェアシンポジウム2004」が開催された.特別企画として,「MDD(モデル駆動開発)ロボット・チャレンジ 飛行船ロボット・コンテスト」と名付けた競技会が実施された.



レポート:「車載やってます!」,各社がこぞってアピール―Convergence 2004 10.22
2004年10月18日〜20日,米国ミシガン州DetroitのCobo Centerにて,自動車エレクトロニクス技術に関するコンファレンス/展示会「Convergence 2004」が開催された.自動車用のLSIや電子部品には,一般の民生機器用と比べて,温度特性や信頼性の基準が厳しいという特徴がある.LSIメーカや電子部品メーカは,こうした基準をクリアした製品を「車載向け」と銘打って,続々発表している.



レポート:慣性センサを生産するAnalog Devices社のMEMSファブに潜入 10.18
米国Analog Devices社は,2004年10月12日〜14日,日本の報道関係者を対象とするプレス・ツアーを実施した.今回は,同社の主力となる三つの技術分野,すなわちアナログ,DSP,MEMSについて,製品展開や今後の事業戦略などの説明,および新製品のデモンストレーションを行った.ここでは,同社のMEMS事業の現状と今後の展開,およびMEMSファブのようすをレポートする.



レポート:小型・低電力を競う地上ディジタル放送モジュール―CEATEC 2004 10.14
2004年10月5日〜9日,幕張メッセ(千葉県千葉市)にて,映像・情報・通信に関する展示会「CEATEC JAPAN 2004」が開催された.2006年から開始されると言われている携帯機器や移動体通信端末向けの地上ディジタル放送に向けて,多くの半導体・部品メーカが専用受信モジュールなどを展示した.



レポート:東芝製コンフィギャラブルCPUの開発環境が一堂に―MeP World 8.31
2004年8月26日,「MeP(Media Embedded Processor)World 2004」が東京国際フォーラムにて開催された.2004年6月に,日米欧のソフトウェア開発ツール・ベンダ,EDAベンダ,設計会社,IPベンダ12社が,東芝製の32ビット・コンフィギャラブル・プロセッサ・コア「MeP」を搭載するシステムLSI設計やソフトウェア開発について,共同マーケティングを実施することで合意している.MeP World 2004では,この12社および東芝による製品の展示とセミナが行われた.



レポート:10cm立方の人工衛星開発でシステム全体を学ぶ―SuperHフォーラム 8.30
2004年8月24日,ルネサス テクノロジと日立製作所は「第3回 SuperHオープンフォーラム」を開催した.SuperHプロセッサ(SHマイコン)を活用した大学などの研究機関による研究成果が発表された.学生による人工衛星の開発や,眼球運動神経系に基づいたロボットの開発などの取り組みが紹介された.



レポート:国産ロケット開発組織がTOPPERS OSに注目―SWEST6 8.11
2004年7月22日,静岡県浜松市にて,「第6回 組込みシステム技術に関するサマーワークショップ(SWEST6)」が開催された.基調講演を行った宇宙航空研究開発機構(JAXA) 総合技術研究本部 情報技術開発共同センター 副センター長の奥田一実氏は,ロケット打ち上げにかかわるソフトウェアの品質改善の一環として,TOPPERS OS(μITRON ver.4.0)をベースとした高信頼性リアルタイムOSの採用を検討していることを明らかにした.



インタビュー:仕様書をチェックしてソフトの欠陥を予防―日本IBM 細川宣啓氏 8.6
日本アイ・ビー・エムでは,ソフトウェアの欠陥を検出するために,「Quality Inspection」と名づけた手法を(組み込み機器開発の部署も含めて)実践している.これは,仕様書を熟視して矛盾や不整合を見つけ出すことにより,ソフトウェアの欠陥を仕様書の段階で検出する方法である.ここでは,Quality Inspection担当部署である日本アイ・ビー・エム サービス事業 品質技術 プロジェクト品質技術担当の細川宣啓氏に話を聞いた.



レポート:手元でカスタム命令を追加できるPLD内蔵マイコン登場―第7回ESEC 7.30
2004年7月7〜9日,組み込みシステム開発に関する展示会「第7回 組込みシステム開発技術展(ESEC)」が,東京ビッグサイト(東京都江東区)にて開催された.ユーザが手元でカスタム命令を追加できるコンフィギャラブル・プロセッサや,2画面の同時出力に対応したグラフィックスLSIなどのデモンストレーションが行われた.



レポート:ディジタル・テレビを受信する携帯端末を披露―ワイヤレスジャパン 7.29
2004年7月21日〜23日,東京ビッグサイト(東京都江東区)にて,無線通信技術に関する展示会「ワイヤレスジャパン2004」が開催された.本展示会では,ディジタル・テレビを視聴できる携帯端末のデモンストレーションが行われた.放送事業者のモバイル放送は,専用衛星から番組コンテンツを直接受信できる携帯端末の試作機を展示した.



インタビュー:第2世代PCI Express対応の高速シリアル伝送IPコアを開発中 7.13
2004年7月8日〜9日,グランドハイアット東京にて,米国Rambus社の日本法人であるラムバス主催の「Rambus Developer Forum Japan 2004」が開催された.本フォーラムでは,PCI ExpressなどのI/Oインターフェースや,メモリ・インターフェースなどについての講演やセミナが行われた.ここでは,同社のVice President Corporate MarketingであるRonald N. May氏に,同社のIPコアや要素技術などについて話を聞いた.



レポート:10万人規模の展示会でRFIDの実証実験―NetWorld+Interop Tokyo 7.6
2004年6月30日〜7月2日,日本コンベンションセンターにて,ネットワーク技術に関する展示会「NetWorld+Interop 2004 Tokyo」が開催された.本展示会では,電子IDタグの標準化・実用化を目指す非営利団体「EPC(Electronic Product Code) global」のEPC(電子製品コード)規格に準拠したRFIDタグの実証実験が行われた.本展示会には10万人を超える来場者が訪れており,非常に大がかりな実証実験となった.



インタビュー:スキルだけで“技術者そのもの”を評価することはできない 7.5
組込みソフトウェア技術者・管理者育成研究会(SESSAME)のWG(ワーキング・グループ)5は,組み込みソフトウェア技術者のスキルを測る指標として「SESSAMEスキル標準」を策定している.このスキル標準は,経済産業省が現在策定を進めている組み込みソフトウェア・スキル標準の原案として採用されている.WG5のモデレータである渡辺 登氏に,SESSAMEスキル標準を策定した意図と,その活用方法について聞いた.



レポート:経産省などがコーディング規約やスキル標準を整備する組織を発足 6.29
2004年6月22日,経済産業省と情報処理推進機構は「組込みソフトウェア開発力強化推進フォーラム」を開催した.2004年10月に発足する「ソフトウェア・エンジニアリング・センター(SEC)」の準備組織として結成された「組込みソフトウェア開発力強化推進委員会準備会」がこれまでの討議内容を報告し,コーディング規約や開発管理手法の整備,スキル標準の策定などを進めていくことを明らかにした.



レポート:組み込み企業の81.5%がソフト開発を外部に委託―経済産業省調査 6.23
2004年6月,経済産業省は,組み込みソフトウェア産業に関する統計調査の結果を「2004年版 組込みソフトウェア産業実態調査報告書」として発表した.社内のリソース不足により開発を外部委託している企業が多いことや,製品出荷前の手戻りの多さ,製品出荷後の設計品質問題の発生,品質に関する危機意識が高まっているなどの現状が調査データによって裏付けられた.



レポート:FPGA環境との連携が進むPCB設計環境―JPCA Show 2004 6.15
2004年6月2日〜4日に,東京ビッグサイト(東京都江東区)にて,プリント基板に関する展示会「JPCA Show 2004」が開催された.FPGA(field programmable gate array)とプリント基板の協調設計環境や,プリント基板の同時並行(コンカレント)設計を想定した開発環境などの展示,およびデモンストレーションが行われた.



レポート:有害物質データベース公開と工場検査支援を提案―UL Apexセミナ 6.6
2004年5月27日,ユーエル エーペックスの設立1周年を記念して,「アジアの製品安全/EMC規制・欧州の環境規制 に関する最新動向」をテーマとしたセミナが開催された.参加者は機器メーカや部品メーカの技術者が多く,140名定員の会場は満席となった.ここでは,欧州の環境規制とこれに対する同社のサービスの展開,および日本企業の動きなどについてレポートする.



レポート:読書専用端末とコンテンツが続々登場―デジタルパブリッシングフェア 5.6
2004年4月22〜25日,東京ビッグサイト(東京都江東区)において,出版物などのディジタル化や配信に関する展示会「デジタルパブリッシングフェア2004」が開催された.各社が電子書籍の読書用端末やPDA,携帯電話などに対応したコンテンツを展示しており,来場者の注目を集めていた.



インタビュー:IBMとCharteredのファウンドリ協業,LSI設計の領域に踏み込む 4.30
米国IBM社とシンガポールChartered Semiconductor Manufacturing社は,システムLSI向けの90nm CMOSロジック・プロセスを共通化することを,2003年9月に表明している.ただし,現実問題として,プロセス技術だけを共通化しても,設計データをそのまま流用することはできない.そこで両社は,回路ライブラリまで踏み込んで共通化すること(クロス・ファウンドリ設計支援プログラム)を2004年3月に発表した.



レポート:40チームのUMLモデルとロボットが対決―第3回UMLロボットコンテスト 4.19
2004年4月13日,青山テピア(東京都港区)において,LEGO MINDSTORMSで作成したロボットの走行タイムとUML(unified modeling language)モデルを競う競技会「第3回 UMLロボットコンテスト」が開催された.複雑な要素を持ったコースをどう走りきるか,各チームがくふうをこらした.ロボットの動きをアリや犬にたとえてモデル化したチームもあり,観客の注目を集めていた.



レポート:新XScaleやUWB,PCI Expressのデモが続々―IDF Japan 4.13
2004年4月7日〜8日,ヒルトン東京ベイにて,米国Intel社主催の「Intel Developer Forum Japan Spring 2004」が開催された.本フォーラムでは,通信関係,携帯機器関係,ディジタル家電などについての基調講演や報道関係者向けの説明会が行われた.また,PCI ExpressやUWB(ultra wideband)などに対応した製品や,同社製のマイクロプロセッサを搭載した製品の展示会も開催された.



レポート:モータ制御用やマルチコアのマイコンに脚光 electronicaUSA with ESC 4.6
2004年3月29日〜4月1日,米国カリフォルニア州San FranciscoのMoscone Centerにて,組み込みシステムの設計・開発に関する展示会/セミナ「electronicaUSA with the Embedded Systems Conference」が開催された.アナログ周辺回路を内蔵したモータ制御用マイクロコントローラの新製品が多数展示された.このほか,複数のプロセッサ・コアを内蔵するマイクロコントローラのデモンストレーションも目立っていた.



インタビュー:Telelogic,タスク・ベースの構成管理ツールを提供 3.31
スウェーデンのTelelogic社は,同社の構成管理ツール「SYNERGY/CM 6.3a」の日本語版(Unicode対応版)の出荷を開始した.構成管理とは,ソフトウェアに含まれる各モジュールのファイルのバージョンを管理し,どのバージョンの組み合わせを製品に使用するか(リリースするか)という構成を管理することである.現状は,無償のツールを使ったり,社内で開発したツールを使ったりしている企業が多いという.



レポート:6日間缶詰めでロボットの組み立て・制御を体験―阪大公開セミナ 3.26
2004年3月22日〜27日,大阪大学大学院工学研究科において,ヒューマノイド(人間型)ロボットを用いた公開セミナ「作る! 動かす! 学ぶ! 最先端ロボット技術」が開催された.ロボットというシステム全体,およびロボットに使われている要素技術(機械,制御,材料,人工知能)について議論し,それによって参加者自身が研究テーマや技術上の課題などを見出すことをねらいとしている.



レポート:NTTグループがFOMA/IP網利用の次期テレビ電話サービスをデモ 2.24
2004年2月16日〜17日に,NTT武蔵野研究開発センタ(東京都武蔵野市)にて,「NTT R&Dフォーラム」が開催された.NTT関連企業および研究所が開発した製品の展示や研究発表が行われた.展示会場では,光ファイバによる広帯域ネットワーク環境についての研究成果を公開した.主催は,NTTサイバーコミュニケーション総合研究所とNTT情報流通基盤総合研究所.



レポート:プロトタイピング・ボードの新製品が続々日本上陸―EDS Fair 2004 2.2
2004年1月29日〜30日,パシフィコ横浜にて,設計自動化技術に関する展示会「Electronic Design and Solution (EDS) Fair 2004」が開催された.LSI設計における検証期間が増大していることを受けて,FPGAを搭載するプロトタイピング・ボード製品や論理エミュレータ製品が会場のあちらこちらで展示されていた.また,システム・レベル言語の一つである「SystemC」に関するツールのデモンストレーションも注目を集めていた.



レポート:携帯機器用基板,軽薄短小に加えて高速性も実現―インターネプコン 2.2
2004年1月28日〜30日,東京ビッグサイトにて,「インターネプコンワールド JAPAN 2004」が開催された.小型・薄型をうたうプリント基板やパッケージ技術が続々登場する中で,高速信号伝送にも対応できる基板が注目を集めていた.例えば,トッパンNECサーキットソリューションズは,コア材としてポリイミド・テープを用いることで4層基板の厚みを150μmとし,かつ4.5GHzの信号に対応できる半導体パッケージ用インターポーザを展示した.



レポート:セイコープレシジョン,時刻情報を配信する無線プロトコルを開発 1.16
セイコープレシジョンは標準時刻情報を無線で配信するための時分割制御プロトコル「TimeLink(タイムリンク)」を開発した.本通信プロトコルは装置間(マスタとスレーブ)の正確な時刻合わせ機能を持つことを特徴としている.すでに,同社が販売しているタイム・サーバ「TS-2010」などに組み込まれている.



レポート:プロジェクションTVをねらうデバイスに注目集まる―International CES 1.15
2004年1月8日〜11日,Las Vegas Convention Center(米国ネバダ州)にてコンシューマ・エレクトロニクスに関する展示会「2004 International CES」が開催された.プロジェクション・テレビ用のMEMSデバイスや光半導体デバイスが相次いで発表された.薄型のプロジェクション・テレビも発表された.また,韓国メーカなどが大型プラズマ・ディスプレイを競って展示した.



 
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