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2003年の組み込みレポート/インタビュー


レポート:ユビキタスRFIDをめぐる動きが活発に―TRONSHOWレポート 12.26
2003年12月11日〜13日,東京国際フォーラムにて,T-Engineフォーラムとトロン協会が主催する「TRONSHOW2004」が開催された.ユビキタスIDセンターが策定した標準IDタグの認定を受けた凸版印刷のRFIDチップ「Tjunction」や日立製作所のRFIDチップ「ミューチップ」のデモンストレーションに人だかりができていた.



レポート:LSIテスタの標準アーキテクチャに注目が集まる―Semicon Japan 12.14
2003年12月3日〜5日,幕張メッセ(千葉県千葉市)にて半導体製造装置やテスト装置,半導体材料に関する展示会「Semicon Japan 2003」が開催された.LSIテストに関する米国の標準化組織であるSemiconductor Test Consortium(STC)社の仕様「OPENSTAR」に準拠したアドバンテスト製のLSIテスタなどに注目が集まっていた.



レポート:トヨタなど数社がミリ波レーダを用いた衝突防止システムを展示 11.27
2003年10月24日〜11月5日,幕張メッセ(千葉県千葉市)にて乗用車・二輪車に関する展示会「第37回 東京モーターショー 2003」が開催された.乗員の安全性の向上や環境対策に関する展示が数多く見られた.例えばトヨタ自動車は,コンセプト・カーとして対向車や路上の障害物をミリ波レーダによって検知し,ブレーキングなどを制御するプリクラッシュ・セーフティ・システムに対応した「CROWN CONCEPT」を展示した.



レポート:μITRONとCE.NETの統合環境が早くも登場―ET2003レポート 11.17
2003年11月12日〜14日,パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)にて組み込み技術に関する展示会「ET(Embedded Technology) 2003」が開催された.μITRON準拠のリアルタイムOSやソフトウェア開発環境を出荷しているイーソルは,μITRONとWindows CE.NETを統合した動作させる環境を発表した.このほか,RFを活用したユビキタス向けの製品や車載関連の製品が多数展示されていた.



特別企画:ET(Embedded Technology)2003 資料館 11.7
ここでは,組み込み技術関連の展示会「ET(Embedded Technology)2003」で展示される予定の製品やサービスに関する資料(プレゼンテーション資料,ホワイト・ペーパ,パンフレットなど)を掲載しています.ET2003は,2002年11月12日(水)〜14日(金)に,パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)にて開催されます.



レポート:近距離無線規格「UWB」のデモに注目集まる―CEATECレポート 10.16
2003年10月7日〜10日,幕張メッセ(千葉県千葉市)にて映像・情報・通信に関する展示会「CEATEC JAPAN 2003」が開催された.ワイヤレス通信関連の展示が多数行われる中,太陽誘電ブースのUWB(Ultra Wideband)の実演などが注目を集めていた.UWBは広い帯域を使用して,高速なデータ通信(10Mbps〜1Gbps程度)を実現する近距離ワイヤレス通信規格.



レポート:東芝がLSIの斜め配線を実製品に適用へ,90nmで効果を実証 10.15
東芝は,45°方向や135°方向の斜め配線(X Architecture)を利用して民生機器向けの回路ブロックを設計した.さらに,90nmのCMOSプロセスを使用して同回路ブロックを組み込んだテスト・チップ(TEG:test element group)を製造し,斜め配線技術の有効性を確認した.実際の回路ブロックをLSI化して機能動作を確認したのは,今回が初めて.



レポート:PCI Express対応IPコアやボードを発表―Intel Developer Forum Fall 10.6
2003年9月16日〜18日,米国カリフォルニア州San JoseのMcEnery Convention Centerにて,「Intel Developer Forum(IDF)Fall 2003」が開催された.展示会場では,関連企業によるパソコンとその周辺機器,およびPCI ExpressやSerial ATAといった高速インターフェース規格に関連する製品のデモンストレーションが行われた.



レポート:汎用マイコンの市場でも勢力を伸ばすARM―ESC Bostonレポート 10.1
2003年9月15日〜18日,組み込みシステムの設計・開発に関する展示会/セミナ「Embedded Systems Conference Boston 2003」が開催された.ARMプロセッサというと,これまではカスタムLSI(ASIC)に搭載されるCPUコアという印象が強かった.しかし,最近では標準品の位置づけて出荷されるARMプロセッサが急増している.本展示会でも,ARMコアを内蔵した組み込み機器向けマイコンの展示が目立っていた.



レポート:松下電工,4.0×2.5×1.3mmと小さいMEMSリレーを開発中 9.23
松下電工は,MEMSデバイスの設計・製造を行っている1社である.2002年1月からはMEMSファウンドリ・サービスも開始している.同社はすでに,MEMS技術を用いた圧力センサや1軸加速度センサを出荷している.実際,圧力センサは血圧計などに,加速度センサは自動車のABS(anti-lock braking system)などに組み込まれているという.



レポート:ルネサス,SHを制御用の「SH ++」とデータ処理の「SH-X」に統合 9.13
ルネサス テクノロジは,同社が主催するセミナ「SuperHオープンフォーラム」の講演の中で,今後のSuperHマイコンの展開について説明した.SH-1とSH-2は自動車,民生機器,産業用機器の制御をターゲットとする「SH++(コードネーム)」として,SH-3とSH-4は携帯機器や情報機器のデータ処理をターゲットとする「SH-X(コードネーム)」として,それぞれ統合していくという.



インタビュー:ルネサス,統合の象徴「R8C/Tiny」を開発 9.1
日立製作所と三菱電機のそれぞれの半導体部門の一部がルネサス テクノロジとして統合してから4ヵ月が経った.片や関東を拠点とする日立側,片や関西を拠点とする三菱側だったが,一つの会社として異動・転勤も含めた人材の交流が始まっているという.また,三菱のM16Cコアを採用した少ピン,小型のマイコン「R8C/Tiny」シリーズの一部の品種のサンプル出荷も開始した.この,ルネサスの「R」を冠した初のマイコンの開発について,ルネサス ソリューションの鈴木誠氏,ルネサス テクノロジの松本真典氏,石丸善行氏に話を聞いた.



レポート:Javaベースのデータ放送規格,地上波ディジタルで花開く? 8.14
日本国内では,ディジタル放送のデータ放送規格としてBML(Broadcasting Markup Language)が使われている.一方,海外に目を転じると,欧州の標準化団体DVB(Digital Video Broadcasting)によって策定されたデータ放送規格であるMHP(Multimedia Home Platform)を採用する動きが広がりつつある.これを受けて2003年7月2日に,同規格に関するセミナ「ARIB-AE/MHPセミナー」が山王パークタワーにおいて開催された.



インタビュー:コードからUMLを逆生成,I-Logix社が日本での活動を強化 7.31
組み込みリアルタイム・システムと制御システムを対象としてCASEツールを開発している米国I-Logix社は,組み込みシステム向けのUMLツール「Rhapsody」を出荷している.2003年7月,I-Logix社は日本における販売体制を強化することを発表した.I-Logix社の日本における戦略やRhapsodyの強みについて聞いた.



インタビュー:VoIPゲートウェイのソフトウェア開発の手間を軽減する 7.31
現在,日本ではまだVoIP(voice over internet protocol)は普及しているとは言いにくい.しかし,調査会社によると,VoIPの市場は2004年以降,急速に成長するという.こうした状況のもと,VoIPゲートウェイ向けのシステムLSIやミドルウェアを提供している米国Brecis Communications社は2003年6月に日本事務所を設立し,日本市場の開拓に乗り出した.



レポート:ルネサス・ブランドの16ビット・マイコンが初お目見え―第6回ESEC 7.14
2003年7月9日〜11日,東京ビッグサイトにて,組み込みシステム開発に関する展示会「第6回 組込みシステム開発技術展(ESEC)」が開催された.日立製作所と三菱電機の半導体部門が統合して2003年4月1日に発足したルネサス テクノロジが出展し,ルネサス・ブランドの最初の製品である16ビット・マイコン「R8C/Tiny」についてのデモンストレーションを行っていた.



レポート:有機EL,両面に同一の画像を表示できるパネルが登場 7.14
2003年7月2日〜4日,東京ビッグサイトにて,フラットパネル・ディスプレイに関する展示会「第13回フラットパネル ディスプレイ製造技術展」が開催された.有機ELディスプレイの中でも両面に同一の画像を映し出せるパネルや,色変換方式を採用したパネルに人だかりができていた.また,携帯電話に搭載された256色の有機ELディスプレイも来場者の関心を集めていた.



レポート:ソフトウェア技術者の「やる気」の引き出しかた,教えます 7.14
6月27日,ソフトウェア開発者のコミュニティの一つである「ソフトウェア技術者ネットワーク」は,ソフトウェア開発におけるモチベーション(動機づけ)向上法についてのセミナ「やる気を上げて楽しい開発現場にしよう!〜モチベーション向上の秘訣〜」を開催した.しごとのモチベーションについての専門家やソフトウェア開発のプロジェクト・リーダなどが,ソフトウェア技術者のやる気を引き出すための具体的な方法や事例について講演した.



レポート:ITRONとT-Kernelの移植性を改善へ―ITRONオープンセミナー 7.1
トロン協会は,2003年のITRON仕様検討グループの活動の一つとして,ITRONからT-Engine用OS「T-Kernel」へのアプリケーション・ソフトウェアの移植性を改善するためのワーキング・グループを発足する.これは,6月24日に開かれたITRON仕様に関する最近の活動内容を紹介するセミナ「ITRONの新しい展開 ITRONオープンセミナー2003」において発表された.



レポート:LSIレイアウト設計関連で新機軸を盛り込んだツールが続々―第40回Design Automation Conferenceレポート(3) 6.9
米国カリフォルニア州Anaheimで2003年6月2日〜6日に開催された40th Design Automation Conference(40th DAC)では,LSIのレイアウト設計関連のツールが来場者の注目を集めていた.90nmプロセスのLSIの量産化を目前にひかえ,大規模な回路に対応するための新しいアイデアを盛り込んだレイアウト・ツールや解析ツールが続々登場している.



レポート:言語標準化とEDA市場の両面でCベース設計をめぐる競争がヒート・アップ―第40回Design Automation Conferenceレポート(2) 6.5
現在,C/C++ベースのシステム・レベル設計における主導権をめぐり,言語標準化とEDAツール市場の両面で,EDAベンダが火花を散らし合っている.米国カリフォルニア州Anaheimで開催されている40th Design Automation Conference(会期は2003年6月2日〜6日)では,こうした状況を反映した動きが随所に見受けられた.



レポート:標準化関連の発表でユーザに衝撃走る第40回Design Automation Conference―OSCIの方針転換,e言語の巻き返し,SPIRITの発足 6.4
2003年6月2日〜6日,米国カリフォルニア州Anaheimにて,LSIの設計自動化(EDA:electronic design automation)に関する国際学会/展示会「40th Design Automation Conference(DAC)」が開催された.今回のDACでは,SystemCの標準化・普及推進団体であるOSCI(Open SystemC Initiative)がリファレンス・シミュレータの事実上の開発中止を宣言するなど,EDAユーザを困惑させる標準化関連の発表が相次いでいる.



インタビュー:グレープシステム,地上波ディジタル放送の普及を見込んでミドルウェア製品群を市場に投入 5.30
近年,インターネットを利用した制御やサービスの提供が求められている.また,DVDやハイビジョン・テレビといった家電製品をパソコンや携帯機器と連携させ,インターネットを介して制御するディジタル家電も話題に上っている.グレープシステムは,こうした市場に焦点を当てたミドルウェア製品群「携帯・家電機器向け制御・サービスソリューション基盤(GR-XCBASE)」を2003年5月に発表した.



レポート:大規模システム開発を成功させる考えかたは10年前と変わらない 5.9
日本ラショナルソフトウェアは,オブジェクト指向に基づく方法論や同社のツールの導入事例を紹介するセミナ「Rational Educational Seminar 2003」を開催した.その中で,NTTコムウェア ビジネスイノベーション本部 担当部長の堂山真一氏が,同社におけるRUP(Rational Unified Process)の導入事例を発表した.1989年に同社が開始した電話交換機用ソフトウェアの開発プロジェクトを紹介しながら,大規模システム開発の問題について解説した.



レポート:スキャナ機能を搭載したディスプレイに人だかり―SEMI FPD Expo 4.24
2003年4月9日〜11日,東京ビッグサイト(東京都江東区)にて,フラット・パネル・ディスプレイに関する展示会「SEMI FPD Expo2003」が開催された.スキャナ機能を搭載したディスプレイや写真画質並みの高精細さをアピールしたTFT液晶ディスプレイに人だかりができていた.



レポート:UMLモデルと走行タイムを競うロボット・コンテスト開催 4.23
2003年4月16日,青山テピア(東京都港区)において,LEGO MINDSTORMSで作成したロボットによる競技会「第2回UMLロボットコンテスト」が開催された.コンテストでは,決められたコースの走行タイムとあらかじめ提出されたUMLモデル図が評価の対象となる.このコンテストは,リアルタイム・ソフトウェアや組み込みソフトウェアへのUML適用を広く推進することを目的としている.



レポート:PCI Express対応の開発環境が整いつつある―IDF Japan Spring 4.15
2003年4月9日〜11日,ヒルトン東京ベイ(千葉県安浦市)にて,「インテル デベロッパ・フォーラム Spring Japan 2003」が開催された.パソコン関連や通信分野などについての基調講演や報道関係者向け説明会が開かれたほか,米国Intel 社製のCPUを搭載した製品などの展示が行われた.今回は,2002年7月にPCI-SIG(PCI Special Interest Group)によって策定されたPCI Express対応製品に焦点を当てて報告する.



レポート:ロボット開発用のモジュール製品が続々登場―ROBODEX2003 4.15
2003年4月3日〜6日,パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)にて,人間との共存を目指したロボット技術の展示会「ROBODEX2003」が開催された.ロボットの動作のデモンストレーションを行ったほか,ロボット開発用の加速度センサ・モジュールやモータ制御用モジュールなどの展示が目立っていた.また,燃料電池を利用したロボットも登場した.



レポート:この夏,いよいよ燃料電池バスが東京を走る―燃料電池自動車シンポ 4.1
2003年3月18日,東京ビッグサイト(東京都江東区)にて,国土交通省が主催する「第3回 燃料電池自動車国際シンポジウム」が開催された.燃料電池バスの普及をテーマに,基調講演やパネル・ディスカッションが行われた.このほか,自動車メーカによる燃料電池自動車の展示や,トヨタ自動車と日野自動車が共同開発した燃料電池ハイブリッド大型バスの試乗会も行われた.



レポート:IP電話が異なるプロバイダ間の相互接続をアピール―NET&COM2003 2.26
2003年2月4日(水)〜6日(金),幕張メッセ(千葉県幕張市)にて,ネットワーク技術関連の展示会「NET&COM 2003」が開催された.今年の春ごろから各インターネット・サービス・プロバイダが商用サービスを開始するというIP電話に注目が集まっていた.



レポート:カスタム命令を持つプロセッサ関連の製品が続々―EDS Fair 2003 2.6
2003年1月30日(木)〜31日(金),パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)にて,LSI設計技術関連の展示会「EDS Fair 2003」が開催された.今回のEDS Fairでは,カスタム命令などを備える特定用途向けプロセッサの開発に焦点を合わせた製品の展示が目立っていた.また,本展示会に合わせて,SystemCやSystemVerilogといったシステム・レベル言語に関するロードマップの発表も行われた.



レポート:全層IVHや液晶ポリマ採用リジット・フレキに注目―インターネプコン 2.3
2003年1月22日〜24日,東京ビッグサイト(東京都江東区)にて,「インターネプコンワールド JAPAN 2003」が開催された.富士通インターコネクトテクノロジーと松下電子部品による12層の全層IVH(interstitial via hole)配線板の共同展示や,液晶ポリマを利用したリジット・フレキシブル基板の展示などに,来場者の注目が集まっていた.



レポート:「行うは難し」を知る者は実践に学ぶOpen SESSAME(2) 2.3
2003年1月10日に開催された,組込みソフトウェア管理者・技術者育成研究会(SESSAME)主催の「Open SESSAME Workshop 2003」では,基調講演のほかに,各社の技術教育への取り組みやSESSAMEの活動などに関する七つの講演と一つのパネル・ディスカッションが行われた.大学の技術者教育やオブジェクト指向教育などに関する話題が取り上げられた.



レポート:中国のソフト業界は幼年期,でも成長は速いOpen SESSAME(1) 2.3
2003年1月10日,組込みソフトウェア管理者・技術者育成研究会(SESSAME)は,東京都港区の日本規格協会において,組み込み技術に関する研究会「Open SESSAME Workshop 2003」を開催した.基調講演として,上海のソフトウェア・プロセス改善ネットワーク(Software Process Improvement Network:SPIN)のリーダである居 徳華(Dehua Ju)氏が,「中国の組込みソフトウェア産業の競争優位要因」と題した講演を行った.



特別企画:EDS(Electronic Design and Solution)Fair2003資料館 1.17
ここでは,LSIの設計関連の展示会「EDS(Electronic Design and Solution) Fair 2003」で展示される予定の製品やサービスに関する資料(プレゼンテーション資料,ホワイト・ペーパ,パンフレットなど)を掲載しています.EDS Fair 2003は,2003年1月30日(木)〜31日(金)に,パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)にて開催されます.



 
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