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システム・レベル言語「SystemC」

 システム・レベル設計言語「SystemC」に関連する記事を集めました.SystemCは,プログラミング言語であるC++に,ハードウェア(ディジタル回路)のモデリングに必要な機能を追加した言語です.システムLSI開発において,仕様策定時に性能評価を行うためのモデリング言語として,また,ビヘイビア合成ツールの入力言語として使用されることが期待されています.


技術解説:Cベース設計とは? 導入の課題は?―人手による介入が必須 2003.3.3
Cベース設計とは,C/C++やその拡張言語に基づくシステム・レベル設計,あるいはハードウェア・ソフトウェア協調設計のことを指す.Cベース設計について,「従来より抽象度の高いレベルの記述から完全自動合成が行える」という誤解がある.現実には,合成技術に過大な期待を寄せるのは危険で,人手による介入が必ず必要になる.



技術解説:Cベース設計教育の カリキュラム構築から運用まで 2002.6.26
C/C++をベースにしたビヘイビア(アルゴリズム)記述によるシステム・レベル設計(Cベース設計)に注目が集まっている.NECの半導体部門は「現在のRTL設計者のすべてに3年間でCベース設計をひととおり習得させる」という目標のもと,社内向けの教育カリキュラムを作成し,運用している.現在は,初心者向けの入門コースを開講しており,技術者たちがCベースの設計手法を学んでいる.


レポート:標準化関連の発表でユーザに衝撃走る第40回Design Automation Conference―OSCIの方針転換,e言語の巻き返し,SPIRITの発足 2003.6.4
2003年6月2日〜6日,米国カリフォルニア州Anaheimにて,LSIの設計自動化(EDA:electronic design automation)に関する国際学会/展示会「40th Design Automation Conference(DAC)」が開催された.今回のDACでは,SystemCの標準化・普及推進団体であるOSCI(Open SystemC Initiative)がリファレンス・シミュレータの事実上の開発中止を宣言するなど,EDAユーザを困惑させる標準化関連の発表が相次いでいる.



レポート:言語標準化とEDA市場の両面でCベース設計をめぐる競争がヒート・アップ―第40回Design Automation Conferenceレポート(2) 2003.6.5
現在,C/C++ベースのシステム・レベル設計における主導権をめぐり,言語標準化とEDAツール市場の両面で,EDAベンダが火花を散らし合っている.米国カリフォルニア州Anaheimで開催されている40th Design Automation Conference(会期は2003年6月2日〜6日)では,こうした状況を反映した動きが随所に見受けられた.



インタビュー:ハードウェア設計者も「開発プロセス」を意識する時代に 2002.5.30
2002年4月,富士通と富士通研究所は,システム仕様をUMLとSystemCで記述するシステムLSIの開発手法を発表した.この手法を用いると,新規設計の場合,開発期間が従来の1/3になるという.ここでは富士通 電子デバイス事業本部 第二システムLSI事業部 ソリューション・プロセサ開発部 プロジェクト課長の長谷川隆氏に,この手法を用いることのメリットなどについて尋ねた.



書評:原著の半分の価格でSystemCのノウハウを学べる 2003.4.25
本書では,RTL(register transfer level)の表現を,あえて「古典的ハードウェア・モデリング」と呼び,より抽象度の高いトランザクション・レベルの表現方法の重要性を説いている.また,クロッキングを介さない非同期出力の扱いかたや,既存の設計の抽象度を維持しつつ,ポートの接続工数を削減したり,高速化する方法のヒントも本書から得ることができる.



書評:「SystemCの基礎は押さえた,さぁ実践」という方に 2003.5.8
英国Doulos社からSystemCに関する書籍が出版されました.Doulos社は,筆者の会社(エッチ・ディー・ラボ)とよく似ていて,ハードウェア設計のトレーニングやコンサルティングを行っています.本書は,TutorialsとReference Guideの2部で構成されています.Tutrialsは,この本を読むにあたって簡単にSystemCを覚えようという趣旨で書かれています.



書評:正確でわかりやすいSystemCの入門書 2002.9.3
「SystemCはC++ベースだから,オブジェクト指向プログラミングを理解していないと使いこなせないのではないか?」と,お悩みの貴兄のための入門書が出版されました.それが『A SystemC Primer』です.本書は,SystemCの公式の言語リファレンス・マニュアルが発行されていない現状(2002年9月3日現在)において,もっともていねいに,かつ,わかりやすく,基本的なハードウェア要素(例えば,組み合わせ回路や順序回路など)をSystemCで記述する際のガイドラインを示してくれています.


書評:本格的な「SystemC」の解説書がようやく登場 2002.7.19
「C言語ベース設計がもてはやされている昨今,ようやく本格的なSystemCの解説書が登場しました.SystemCはソフトウェア開発言語であるC++をベースとして,ソフトウェア/ハードウェアを含むシステム全体をモデル化,検証するために開発された言語です.本書の著者は,「Open SystemC Initiative(OSCI)」でSystemC言語とリファレンス・シミュレータを開発したメンバと,その開発に深くかかわってきた人たちです.



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