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今回のお茶受け:カスピ海ヨーグルト,飼ってます

<<組み込めないインタビュー:第3回>>

組み込めないネット編集部

組み込みシステム開発の業界でしごとをされている方々に話をうかがい,強引にネタを提供していただく「組み込めないインタビュー」の第3回をお届けします.3番目の犠牲者は,ハードウェアの設計コンサルタントで,最近になって組み込みソフトウェア技術者の方々といっしょにしごとをする機会が増えたという鮫島正裕さん(43才)です.


[写真1] 鮫島正裕さん(43才)の朝ごはん.左側が問題のカスピ海ヨーグルト.




――鮫島さんのおしごとの概要を教えてください.

鮫島 肩書きは設計コンサルタントです.しごとの内容は,C言語やSystemCによるハードウェアのモデリングとか,ビヘイビア合成関係のしごとをしています.

 最近では,組み込みソフトウェア技術者の方々ともおつきあいさせていだくようになってきています.もともとソフトウェアで動いていたものを部分的にFPGA化するようなしごとで,FPGAとのインターフェース部を作っています.ソフトウェア技術者だけでFPGAを開発しようとすると腰が引けるところがあるので,その導入のお手伝いをさせていただいています.

――ソフトウェア技術者の方はすんなりとFPGAの設計に入っていけますか?

鮫島 ソフトウェア技術者はもともとプログラムを書いているんで,Verilog HDLやVHDLで設計するセンスはあると思います.とくに,ある程度回路のイメージが持てている人,例えばデバイス・ドライバまわりの開発を担当されている方ですと,最初に少し説明して,ある程度のサンプルを書いてあげれば,そこから独力でやっていけます.去年(2004年)の終わりくらいから,こういったしごとが入ってくるようになりました.

――コラムでよく料理の話を書かれていますが,こういった話題はどこから出てくるのですか?

注:鮫島さんは,CQ出版の月刊誌「Design Wave Magazine」で『Cベース設計 3分間クッキング』という連載コラムを執筆されています.このコラムは,組み込みネットにも掲載されています.

>> 鮫島さんの最新のコラムはこちら


鮫島 新聞の中ほどによく料理のレシピが掲載されていますが,あの記事に従って料理を作ったりします.ソフトウェアやハードウェアの開発ですと,結果が出るまで1〜2ヵ月かかってしまいます.でも,料理の場合は(「ここがポイントなんです!」と強調)1〜2時間で結果が出て,評価もくだります.そこがいいんです.あと,料理関係の雑誌を読んでます.それから,知り合いの料理屋さんに行ってそこのマスタに教わったり,とかですね.

――最近は何を作られましたか?

鮫島 タイ料理のスイート・チリ・ソースを作りました.生春巻きに使ったりするソースです.かけるだけで,それなりの雰囲気になります.例えば,キュウリを刻んで,薄焼き卵とまぜて,ゴマをあえて,ソースをかけます.

 一時,うどん,ギョウザ(皮から作る),パンといろいろ作ったんですが,最近は少し落ち着いています.

 それでも,朝ご飯は毎朝自分で作るようにしています.以前はプレーン・オムレツばかりだったんですが,最近はオムレツの中に具を入れるようになりました.具には,めかぶなどを入れます.それから朝は野菜をワシワシ食べたいんで,キャベツやレタスを炒めたりゆでたりします.あと,付け合わせにミックス・ベジタブルを用意したり….


[写真2] 朝食のオムレツ
キャベツとジャガイモの付け合わせといっしょに(量的に見ると,オムレツのほうが脇役に見えてしまうが…).


――鮫島さんがはまっているものはありますか?

鮫島 はまっているわけではないのですが,やめるにやめられない状態のまま続けているのが「カスピ海ヨーグルト」です.牛乳に種菌を入れて増やしていきます.ずっと飼っているような状態になってまして….もう3年くらいになります.

 普通のヨーグルトの場合,36度で保温して,10時間くらいで菌が増えていきます.カスピ海ヨーグルトはこの温度が低くて,20度前後で増えます.つまり,室温で作れます.牛乳を振ってちゃぷちゃぷしていないとまだ増えていない状態です.最後のほうになるとどかんと爆発的に菌が増えます.1,2,4,8,16,32,64,256,512,1024と,指数関数的に増えていくようすが本当にわかるんです.

――ヨーグルトはどれぐらいの頻度で作るんですか?

鮫島 週1回です.冷蔵庫の中で保存していても,別の雑菌が入って来ます.環境にもよりますが,雑菌は1〜2週間くらいで繁殖します.DRAMのリフレッシュ動作みたいなもので,コンスタントに週1でプリチャージしてやらないといけない,という感じです.




ヨーグルト作りをDRAMのリフレッシュ動作にたとえる鮫島さん.鮫島さんの頭の中ではお料理と設計のしごとがうまくミックスし,調和しているように見えます.鮫島さんの場合,お料理は気分転換であると同時に,新しい発想を生む源になっているのかもしれませんね.

さて,
鮫島さん.次はどんなメニューに挑戦されるのでしょうか?




 というわけで,恒例のプレゼント・コーナーこちら

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