●キャラクタ刺しゅうも手作りで
ブラザー販売のブースでは,コンピュータ刺しゅう機付きのミシンの実演を行っていました.例えば「D-9700F」では,あらかじめ50種類ほどのディズニーのキャラクタの図案がミシンに収録されており,パネルで設定するだけで布地に刺しゅうを施せます(写真13).
[写真13] ブラザーのミシン「D-9700F」
これはディズニー仕様になっており,本体にもミッキーマウスのマークがついている.
「今は何でも買い与えるような風潮がありますが,子どもは,親に作ってもらった小物のことなんかを,案外よく覚えているものですよ」
そう言えば,わたしもよくバッグや服を作ってもらったなぁ….わたしも作るのは好きなんだけれど,作っている時間がないし….
「実を言うと,このミシンは小学生くらいの子どもがいる母親をねらった商品なんですが,実際には母親の母親が買っていくことが多いんですよ」
そうでしょう,そうでしょう.…で,せっかく買ってもらっても「忙しいから」と言ってほとんど使わなかったりして….概して子どもは親不孝なものです.
●犬も涼しげに
さて,会場にはこのようなものも…(写真14).犬のためにわざわざ浴衣を縫うなど,飼い主の愛を感じますね.見た目は夏らしくて涼しげですが,犬にとってはどうなのでしょう.
[写真14] 愛犬のゆかた
こんなキットもあるんですね….
●気分はハワイアン!
三喜のブースには,大きく「今年のテーマはHawaiian」と書かれ,アロハ調の布地や素材,キットなどがたくさん展示されています(写真15).何だか,こういうのを見ると,つい(作らなくても)欲しくなってしまいます….
[写真15] ハワイアンなキューピー人形
華やかな生地などを見ていると気持ちが明るくなり,つい欲しくなってしまう.買ってもきっと(いや,かならず)何も作らないのだが….
この展示会を見て,まだまだ趣味と実用を兼ねた手作りの需要があることを実感しました.わたしも,そのうち余裕ができたら,やってみたいと思います.
でも,小学校時代を振り返ってみると,どうも粘土細工だけはうまく作れたためしがないように思います.作りたいもののイメージはあるのですが,それを実現するための技術が欠けている…? どこか教室にでも通って,先生のまねをしながらコツを習得していけば,楽しくじょうずに粘土で遊べるかもしれません.
あ,これって,しごとについても同じことが言えそうですね.独創に走らずに,世の中の成功例を調査して,まねるところから始めれば,案外うまくいくのかも….そんな教訓を込めて,最後に一句.
はたらけど はたらけど なお わがしごと 楽にならざり
じっと手を見る (志)
これは“まね”じゃなくて,盗作….
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