今月のお茶受け:世の中ってこんなもん?!
【ケーブルテレビ2003】
<<コンナトコロニ組み込み技術:第15回>>
ちょっぴり夏休み気分が入るこの時期,さて,今回はどこに行こうかな? と思っていた矢先に見つけたのが,こんなページでした.
お! 東京ビッグサイトのイベント・カレンダをのぞくと,ちょうど「ケーブルテレビ2003」を開催しています.確かこの展示会は,昨年までは池袋サンシャインシティで開催されていて,わたしが取材し損ねたアレでは…(詳しくは,コンナトコロニ組み込み技術:第2回「テレビをたずねて三千里」を参照).雪辱も兼ねて,ぜひ行かなければ!
もちろん,生ビール・チケットをプリント・アウトするのも忘れずに….
[写真1] ケーブルテレビ2003
この展示会は,第1回開催が1984(昭和59)年という,歴史ある展示会です.今回は記念すべき第20回目にあたります.
●ハードウェア・ゾーンが盛況
本展示会は大きく「ハードウェア・ゾーン」と「サプライヤ・ゾーン」に分かれています.
手前の入り口から会場に入ると,そこはハードウェア・ゾーン.地上波ディジタル・テレビ放送対応のアンテナや放送局向けの機材などが展示されるなか,壁一面にゲートウェイ機器などを貼り付けた日立国際電気のラスト・マイル・リンク・システム(公衆サービスの光ファイバをマンションや家屋内部に引き込んで家庭内ネットワークに接続するための装置)の展示が目につきました(写真2).
[写真2] マンションや家屋への設置をねらったゲートウェイ機器
写真中央の上と下についているのが,ゲートウェイ機器です.左上の隅のほうにJC-HITS(ジャパン ケーブルキャストが提供するケーブル・テレビのサービス)があり,そこから家庭内に向けて光ファイバが引き込まれているようすを示しています.
ケーブル・テレビ(JC-HITS)の回線につないだ光ファイバからタップを経由し,各家庭に配置したゲートウェイ(大きさも役割もまるで配電盤のよう)を起点に家庭内ネットワークを張る,という構成を示しているのですが….
「このゲートウェイは各家庭に配備するんですよね.それにしては大きくないですか? 小型化の予定はないんですか?」(志)
「それは……今後の課題です」
まぁ,光のネットワークが家にまで来るのであれば,この程度のサイズは許容範囲なのかもしれませんが….せまいわが家に導入するのは,ちょっとためらわれます.
一方,松下電器産業のブースでは,データ放送用のBML(Broadcast Markup Language)コンテンツ制作サービスを展示していました(写真3).コンテンツ用の画像編集ツールとして「SceneCreator DD」,BML編集ツールとして「Foliage」を使うそうです(いずれもメディアキャストが開発した製品).
[写真3] データ放送用コンテンツ制作サービスの展示
下のディスプレイ上で開かれているツールが,画像編集ツール「SceneCreator DD」です.
「わたし,データ放送にはあまり詳しくないんですけど,このツールには何だかなじみがあるような気がします」(志)
「まぁ,画像編集ツールはPhotoshopに,BML編集ツールはHTML編集ツールに相当するものですから」
もしかして,これを使えばわたしにも,データ放送コンテンツが作れたりして?(…いや,「コンテンツを作る」ことがたいへんなのではなく,「見てもらえるコンテンツを作る」ことがたいへんなのですよね.日ごろから身にしみております…)
それにしてもこの展示会,天気がそれほど思わしくないにも関わらず,そこそこ混み合っています(写真4).これもケーブル・テレビの魅力なのでしょうか?
[写真4] 広い通路なのに人がいっぱい?!
まあ,金曜日の午後というゴールデンな時間帯ではあるのですが….
ハードウェア・ゾーンにはまだまだたくさんの展示があったのですが,わたしの目的を達成すべく,先を急ぎます(写真5).
[写真5] たくさんのブースを通りすぎ…
ふと目に留まったのは,ブラウン管の中の森 進一さん.どうやらNHKの番組を流していたようです.
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