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2004年2月某日,神奈川県厚木市にある某研究所内で,模型飛行機用の風洞「超低音速風洞」の動作テストが行われた.機構部分を担当したのは,セサミアン新選組 局長のF氏.写真にあるのは風を作り出す装置.ブォーンという音が掃除機を思わせる.…と思っていたらやっぱり,F氏が掃除機を解体して手作りしたものだそうだ.
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風洞試験装置の試験体(紙製のグライダ)と試験体を固定する装置.LEGOブロックやラジコンのサーボ・モータなどから構成されている.歯車がかみ合わさって動作するようすは,たかがLEGOブロックとあなどれない.
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イシダの音叉式電子てんびん(はかり).はかりの上に試験体を固定する装置ごと乗せて風を与え,荷重が軽くなった分を揚力として計測する.入力インターフェースはこのボタンだけだが,長押し,連続押下などにより,計測モードをさまざまに設定できる.
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SH-3プロセッサ(SH7727)を搭載したリファレンス・ボード.風洞の制御ボードとして利用する.パルス信号を出力し,試験体のピッチ角を設定する.また,荷重データ,風速データ,気温データなどをシリアル・インターフェースやアナログから取り込み,パソコンに表示する(詳しくは,Design Wave Magazine2004年5月号[4月10日発売]の第1特集 第4章を参照).
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第1段階.まずは制御ボードと試験体固定装置をつなぎ,サーボ・モータで試験体の迎え角を制御できるかどうかを確認する.
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1ピンだけを接続するためのケーブル.
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オシロスコープでパルスを確認する.だいたいOK.
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第2段階.RS-232-Cを使い,はかりが読み取った荷重データを制御ボードに読み込み,パソコンに表示する.シリアル・ケーブルを,はかりから制御ボードへ,制御ボードからパソコンへと接続する.
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必要なピンだけをつなぐことにしたため,はんだ付けの作業が発生する.
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局長(F氏)みずから,はんだ付けをするの図.
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心配そうにボードを見守る,セサミアン新選組 同志のI氏.彼が制御ソフトウェアを担当した.
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うまくデータが入らない? と思ったら,ボードの電源が入っていなかった.はかりの設定にも問題があったことが判明(徹夜続きの開発だと,このようなケアレス・ミスが続出するのはごくあたりまえのことらしい).でも,まだほかにも原因がありそうだ….
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