
コンテックは,DVIポートを備える組み込み用パソコン「ボックスコンピュータ950シリーズ IPC-BX950T1D」を発売した.本パソコンは,厚さが25mmのファンレス設計で,35mmの幅があれば設置可能となっている.DVIポートを備えているので,大型ディスプレイを接続しやすい.
本パソコンはハードディスク装置ではなく,Compact Flash(CF)カードからシステムを起動する.つまりハード・ディスク装置や冷却ファンなどの駆動部がないので故障が少ない.
ケーブル抜け防止用クランプやCFカード抜け防止用金具を装備し,メモリのデータをEEPROMに保持できるので,バッテリ切れでもシステムの起動が可能である.また,Windows XP Embedded搭載モデルでは,OSのEnhanced Wire Filter(EWF)機能を使用できる.EWFとは,ディスクの書き込みをRAMにリダイレクトして,実際のディスクへの書き込みを抑制する機能である.つまり,CFカードへ無駄な書き込みを禁止することで,CFカードの書き込み回数制限対策を行ったり,意図しないシステムの改変を防止する.
本パソコンは,Intel Core 2 Duo U2500(1.2GHz動作),Intel GME945チップセット,1GバイトのDDR2 SDRAMを内蔵する.OSはWindows XP Embedded(日本語版)で2GバイトのCFカードにインストールされている.CFカードなし(OSなし)のモデルを選択することもできる.外部インターフェースとして,二つのCFカードスロット,二つの1000Base-T対応LANポート,二つのUSB 2.0ポート,一つのRS-232-Cポート,二つのシリアルポートを備える.外形寸法は256mm×162mm×25mm.
[写真1] ボックスコンピュータ950シリーズ IPC-BX950T1D-DCの外観


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