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三菱電機と京セラ,携帯通信端末用の送信モジュールを共同開発


 三菱電機と京セラは,二つの周波数帯に対応した携帯通信端末用の送信モジュール「BA01301」を共同開発した.E-GSM(Enhanced-Global System for Mobile Communication)とDCS(Digital Cellular System)の周波数帯域で利用できる.2001年8月にサンプル出荷を開始する.サンプル価格は1,000円.

 今回の共同開発品では,三菱電機がもつGaAs-HBT(Heterojunction Bipolar Transistor)を利用したパワー・アンプ用MMIC(Microwave Monolithic Integrated Circuit)および,そのモジュール化技術と,京セラの低温焼成多層基板LTCC(Low Temperature Co-fired Ceramic)技術,LTCCを使ったアンテナ・スイッチ・モジュール技術を利用している.

 送信モジュールの容量は0.24cc.携帯通信端末のフロントエンド部として,送信回路は,送信用のパワー・アンプとその出力レベル制御に使われるレベル・モニタ用カプラ(方向性結合器),アンテナから電波を送信/受信制御するアンテナ・スイッチ・モジュールとを一体化した.

 アンテナ端子の電力付加効率の改善を図った.従来のディスクリート部品で構成された携帯通信端末に比べて,連続通話時間を約20%以上伸ばせるようになったという.また,アンテナ端子からのサージ対策を実施しており,EN61000規格に適合している.


図1]共同開発した携帯端末用送受信モジュール「BA01301」



三菱電機のホームページ
http://www.melco.co.jp/

京セラのホームページ
http://www.kyocera.co.jp/


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