エルミックシステムは，組み込みLinuxとITRONのハイブリッド・アーキテクチャを構築するツール「Accel-Linux（仮称）」を，NECと共同で開発する．ハイブリッド・アーキテクチャとは，異なるOSを一つのCPU上で同時に動作させる手法である．Linuxを，ITRON仕様OSカーネルの一つのタスクとして動作させることでハード・リアルタイム処理を実現できるようになる．2001年7月から開発を開始する．2001年11月にα版の開発を完了し，同月に開催されるMST2001でデモンストレーション・システムを公開するという．開発終了後は，ソース・コードをオープン・ソースとして公開する．
今回の開発では，ITRON仕様OSにエルミックシステムの「ELX-ITRON Lite」を，組み込みLinuxのカーネルに米国MontaVista社の「Hard Hat Linux」を採用している．独立してタスク処理が行えるように，割り込み調停プログラムとITRONからLinuxへのインターフェース・ドライバ・ソフトウェアの開発を行う予定である．デモンストレーション用ハードウェアには，NECのRISCプロセッサ「VR4122」を搭載した評価ボード「Eagle」を使用する．
エルミックシステムのホームページ
http://www.elmic.co.jp/
NECエレクトロンデバイスのホームページ
http://www.ic.nec.co.jp/
関連ニュース
5.29 エルミックシステム，Hard Hat Linux向けのTCP/IPとJavaVMを開発
|
