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日立製作所,USB回路とLCDコントローラを内蔵したSHプロセッサを発売


 日立製作所は,USB(Universal Serial Bus)規格Rev.1.1準拠のUSBホスト/ファンクション回路とカラーLCDコントローラを搭載した32ビットRISCプロセッサ「SH7727」を発売した.CPUコアは,32ビットRISCプロセッサ「SH3-DSP」.動作周波数については,160MHzと100MHzの製品がある.パッケージは,HQFP-240ピンおよびCSP-240ピンの2種類を用意している.2001年7月からサンプル出荷を開始する.1万個購入時の単価は,HQFP-240パッケージの100MHz版が2,300円.

 USBホストは,アイソクロナス,インタラプト,コントロール,バルク転送をサポートしている.最大12Mbpsのデータ転送を行える.パソコン向けデバイス・ドライバなどで採用されているOpenHCI(Open Host Controller Interface)仕様に準拠している.USBファンクションは,インタラプト,コントロール,バルク転送をサポーしている.USBトランシーバを内蔵しており,バッファなどの外付け部品は不要である.

 カラーLCDコントローラは,STN/DSTN/TFT液晶パネルに対応している.表示画像データを格納するメモリは,UMA(Unified Memory Access) アーキテクチャを採用している.640×480ドットの画面サイズの場合,最大65,536色を表示できる.2.4Kバイトのライン・メモリ・バッファも内蔵している.

 また,オンチップ・デバッグ機能を搭載している.同社の開発ツール「PCカードエミュレータE10A」を使用すると,最大動作周波数でリアルタイムにエミュレーションを行える.

 このほか,AFE(Analog Front End)のICと接続できるインターフェースやオーディオCODEC ICに直接接続できるインターフェースをもっている.MMU(Memory Management Unit)やDMAコントローラのメモリ管理機能,A-D/D-A変換器,シンクロナスDRAMなどの各種メモリ・インターフェース,IrDA(Infrared Data Association)Ver.1.0,PCMCIAコントローラなどの機能を内蔵している.

図1USB回路とLCDコントローラを内蔵した32ビットRISCプロセッサ「SH7727」



日立製作所のホームページ
http://www.hitachi.co.jp/Sicd/



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