事前実習開始と半田ごての選び方

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こんにちは。

実行委員の谷口です。 ついに事前実習が開始しました。

事前実習とは合宿までの約一ヶ月の間、参加者専用のe-learning サイトで事前に実習を行う事です。

B-LTC の製作を通じて、当日合宿での組込みシステム開発に必要な組込みの基礎知識を習得します。

 

さて、事前実習が始まりましたが、参加者の皆様は必要な道具を持っていますか?

事前実習ではドライバーやカッターなど普通の家にあるものから、組込マー必須の半田ごてなども使います。

今回は、半田ごてを持ってない方に、組込み向けの半田ごてはどんなものかお話します。

 

半田ごてを選ぶ際に重要なのは以下の4点となります。

 

・温度

電力としてW(ワット)で表示されているのがほとんどですが、最近は温度で表示されるものもあります。

基板の半田付けには電力で言うと30W程度、温度で言うと350℃程度が向いています。

温度が低すぎると、半田が溶け難く、高すぎると基板の部品が故障する可能性が高くなります。

温度制御が出来る高価な半田ごてもありますが、温度を変える事はほとんどありませんので必要ないと思います。

 

・ヒーターのタイプ

半田ごての温度を上げるヒーターには、ニクロムとセラミックの2種類があります。

ニクロムは安いです。

セラミックは高価ですが、温度が安定して使いやすいようです。

私はニクロムしか使った事がないです。

 

・こて先

半田ごての先端部分の部品です。

大抵の半田ごてはこの部分が外れるようになっていて、用途に合わせて取り替えることができます。

出来るだけ細いものが使いやすいですが、円柱を斜めに切った形のものも人によっては使いやすいようです。

 

・こて台

半田ごては高温になる為、半田ごてを置くこて台が必要です。

半田ごてとセットで売っている商品もあります。

大きく安定感のあるこて台の方が倒れる危険が無いですが、小さいこて台だと持ち運びに便利です。

 (当日合宿では実行委員が半田ごてを用意しますので持ち運ぶ事はあまり無いかと思いますが)

こて台には、こて先の汚れを取り除く水を湿らせたスポンジが付いているものも多いです。

また、クリーニングワイヤーという金ダワシのようなもので汚れを取り除くものもありますが、スポンジに比べ高価です。

その代わり、汚れを取り除く際に温度が下がりにくい、水を準備する必要が無い、などの利点があります。

 

・その他付加機能

例えば、急速加熱機能によりスイッチを押している間は高い電力で加熱する機能

キャップが付属していて、完全に冷める前に片付けられるもの

 などがあります。

 

また、半田を除去する道具もあります。

半田を盛りすぎた時や、間違えた場所に半田をしてしまったときに役に立ちます。

半田吸い取り線と半田吸収器の2つです。

半田吸い取り線は溶けた半田に細い導線を編みこんだ物を押し付けて吸い取ります。

全てを取るのは難しいですが、余分なハンダを少し取るのには重宝します。

一度吸い取るとその場所は使えなくなるので、消耗品です。

半田吸収器はバネの力で溶けた半田を吸い取る道具です。

慣れれば綺麗に吸い取る事ができますが、慣れるまで練習が必要です。

消耗品ではありませんが、定期的に掃除をする必要があります。

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