ヤミワラシは背中にずっしりとぶらさがります.お,重い….ヘッド・マウント・ディスプレイが仕込まれたアイマスク(ヤミワラシの手)をひたいに装着し,静止した状態では何も見えません(写真15,写真16).
※ちなみに,以下の写真の被写体は(志)ではありません.念のため.
[写真15] 取りつかれると,何も見えない.
[写真16] アイマスクの中にはヘッド・マウント・ディスプレイが仕込まれている.
係員の人に安全を確保してもらいながら,1歩,2歩と踏み出します(写真17).歩みを速めると,自分の前にある(はずの)風景が眼前のディスプレイに映し出されます.速度を落とすと,また視界はさえぎられます.走れ,走るのだ….そんなふうにヤミワラシに強要されている気分です.
[写真17] 目隠しをされた状態で不安なまま踏み出す.
肩から下ろすと,なんとすっきり! 重いモノに束縛されるのって,いやですね.と思いつつ,置いておいた自分のカバンを拾い上げると,お,重い….まるでヤミワラシです.
そう言えば,いつもノート・パソコンとしごとの書類を持ち歩いては,追い立てられるようにしごとをしているなぁ….何のことはない,ずっと前から妖怪に取りつかれていた(志)でした.
●読みたかったあの本が
会場の一角には,マンガ部門で受賞した作品を自由に閲覧できるコーナがあり,たくさんの人(主に若者)が座り込んで読みふけっていました(写真18,写真19).
[写真18] 受賞したマンガを閲覧できる.
[写真19] 何と,ソファまで用意してあるのです.すばらしい.
かくいうわたしも,前から気になっていたマンガを見つけてしまい,つい1巻の最初から読み始め……いけない,いけない.そろそろ帰らなければ.
実は,アニメーション部門(短編/長編)の上映などもやっており,そちらにも心をひかれていたのですが,さすがにそこまで取材に時間をかけるわけにはいきません.あぁ時間があれば明日もまた取材に来たい…などと未練を残しつつ,会場を後にしました.
さて,ひさびさにリフレッシュして,気持ちも新たに編集部に戻ります.ドアを開けたとたん,
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殺気!!
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こ,ここにも妖怪が…?!