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◆これがプロフェッショナルというもの

 さて,身も心もリフレッシュした私は,もう一度商店街を練り歩く.しかし,またなにも見つけられないまま,矢向駅はもう目の前.何げなくお茶屋さんの前を通りかかると,かわいい湯のみがあった.「湯のみでも,読者プレゼントにしようかな」などと考えながら,お茶屋「高塚園」に入る.

 お茶屋のご主人と最初は陶器の話をして,それからお茶の話になった.

私「ここ独自のお茶ってありませんか?」

主「ええ,ありますよ」

 そう言って差し出されたのが下のお茶.


 「造り込み茶(左の写真)」のお茶は,『藪北(やぶきた)』種というお茶の種類で,もっともポピュラなもの.お茶の葉すべてを使っていて,濃い味わい.「玉緑茶(右の写真)」は,「あさみどり」と「金谷みどり」という種類がブレンドされたお茶.味は薄めだが香りが高い.

 と,このように高塚園の若主人,高塚伸幸さんは,お茶について,詳しく熱く語ってくださった.

私「お詳しいですね.」

主「いえ,まだまだ勉強中です.ところで,うちではこんなものも作ってるんですが.」

 そう言って見せていただいたのは,「お茶屋のはなし」という高塚さんが作っているお茶の新聞.


 お茶の起源(もともと茶の木の原種は4種類だったそうだ)や茶畑の扇風機のなぞ(新幹線で静岡あたりを通ったことがある人は目にしたことがあるでしょう),お茶の市場動向,緑茶が体に良いわけ,などなど,広く深くお茶について書かれてある.ほんとに,高塚さんはお茶を愛してらっしゃる.お茶好きの方は,一度この高塚園に来て,高塚さんとお話しされてみると良いでしょう.へー,お茶って,こんなに奥が深いんだぁ,と感心します.

 しかし,分野の違いこそあれ,やはりプロを意識している人というのは,自分の仕事を語るとき,こんなにも輝いているもんなんだろうか.

 ねっ,いい顔してらっしゃるでしょう.


 高塚さんからのお知らせ.今年(2001年)10月5日〜8日,静岡市の「グランシップ」と「ツインメッセ静岡」で,『世界お茶まつり 静岡2001』というお祭りが開催されるそうです.ご興味のある方は,ぜひ足を運んでみてください.ふだん何気なく口にしているお茶に新しい発見があるかもしれません.



◆『ほな,茶ぁしばこ』プレゼント・コーナ

 それでは,ここで上記「高塚園」で購入した「造り込み茶」と「玉緑茶」をセットでプレゼントいたします.プレゼントご希望の方は,組み込みネットへのご感想,送付先住所,氏名,電話番号,メール・アドレスをお書きのうえ,ご応募ください.あて先は,

 Webmaster@kumikomi.net
 
ただし,Subject(件名)は『ほな,茶ぁしばこ』としてください.
 (応募〆切10月6日)


 
当選は発送をもってかえさせていただきます.



 何げなく入った,お茶屋さんで,私は「プロフェッショナルとはかくありき」と感動をおぼえました.そして,今の自分を少し恥ずかしく思いました.私にとって「編集」とは? んー,….zzz



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