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Intel,CRCやECCの回路を内蔵するネットワーク・プロセッサを発売


 米国Intel社は,IXP1200ネットワーク・プロセッサ・ファミリの新しい品種である「IXP1240/IXP1250」を発売した.動作周波数については,166MHz,200MHz,233MHzの製品がある.量産出荷は2001年第3四半期から.1,000個購入時の単価は,IXP1240(200MHz版)が34,500円.

 IXP1200は,同社のインターネット・エクスチェンジ・アーキテクチャ(IXA)に基づいたネットワーク・プロセッサである.StrongARMプロセッサ・コアと六つのRISCコアを搭載している.IXP1240は,従来のIXP1200にCRC(Cycle Redundancy Check)回路を追加した品種である.CRCをハードウェアで処理することにより,ソフトウェア処理の場合と比べて,たとえばATM(Asynchronous Transfer Mode)セルのセグメンテーション・アンド・リアセンブリ(SAR)処理が20%高速になるという.OC-12(Optical Carrier Level 12:622.08Mbps)の伝送速度に合わせてパケット処理を行える.IXP1250は,IXP1240に,0.001%以下のエラー・レートを実現するECC(Error Correction Code)回路を追加した品種である.

 IXP1200を搭載したCompact PCIバス用の開発ボード「IXDP1200」も発売する.サブボードと組み合わせることによりEthernetおよびATMの入出力機能を追加できる.IXDP1200に標準添付されるソフトウェア開発キット「IXAソフトウェア開発キットVer.2.0(IXA SDK V2.0)」は,LinuxとVxWorksに対応している.簡単なコマンドを入力するだけでIXP1200向けのコードを生成するCコンパイラ含んでいる.このほか,アドレッシング,ユーティリティ,ネットワーキング,I/Oオペレーションなどのライブラリをもっている.

 開発ツールの出荷は2001年第3四半期から.IXA SDK V2.0は,対象となる開発者に無償で提供する.IXDP1200の価格は175万円,IXDP1200上で組み込みLinuxアプリケーションの設定とデバッグが行えるGUI「Linux統合開発環境」の価格は625,000円.


図1ネットワーク・プロセッサIXP1200ファミリ



Intelのホームページ

http://www.intel.com


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