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三菱電機,W-CDMA向けなどの暗号アルゴリズムIPコアを発売


 三菱電機は,セキュリティ機能付きLSIの開発に利用できる暗号アルゴリズムのIPコアを発売する.IPコアは,米国Synopsys社の論理合成ツール用のデータ(オブジェクト・コード)として提供される.64ビット・ブロックの共通鍵暗号アルゴリズム「MISTY」,128ビット・ブロックの共通鍵暗号アルゴリズム「Camellia」,第3世代移動通信システム(W-CDMA)用国際標準暗号アルゴリズム「KASUMI」に対応したIPコアを2001年7月から発売する.1品種の価格は500万円から.

 同社はこれまで,暗号アルゴリズムのIPコアをRTLのVerilog HDLソース・コードの形態で提供してきた.オブジェクト・コードを提供するのは,今回が初めて.オブジェクト・コード版のほうが,Verilog HDLソース・コード版より価格が安く設定されているという.MISTYの場合,暗号化処理速度80MbpsのIPコアの回路規模は6,000ゲート.論理合成,タイミング/面積検証などが行える評価版,FPGAを利用した暗号IP評価用ボードなどの開発環境も用意していくという.

 同社は,2001年第3四半期に,次世代の米国連邦政府標準暗号アルゴリズム「AES」と公開鍵暗号方式「RSA(Rivest,Shamir,Adleman)暗号アクセラレータ」のIPコアを,2001年第4四半期に,米国政府標準のハッシュ関数「SHA-1」のIPコアを発売する予定.このほか,疑似乱数生成回路などの暗号関連IPコアも製品化していくという.



W-CDMA用暗号アルゴリズム「ASUMI」のデモンストレーション画面


三菱電機 情報セキュリティ技術のホームページ
http://www.security.melco.co.jp/


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