エーアイコーポレーションは，フランスPolySpace Technologies社の組み込みアプリケーション向けランタイム・エラー検出ツール「PolySpace Verifier/Viewer」を発売した．C言語とAdaのコードをチェックできる．
Verifier/Viewerは，実機テストの前段階で，CPUの暴走などを引き起こすランタイム・エラーを自動的に発見するツール．Verifierでソース・コードを静的に解析することにより，取り得る可能性のあるすべての入力値を検出する．そして，この値を入力としてViewerに与えて，コードをチェックする（図１）．共有データへの不正アクセスの検出も行える．
［図１］ Verifierでの解析結果をViewerでチェック
PolySpace Verifierで発見可能なランタイム・エラーは，次のとおり．
(1)ヌル・ポインタ，境界外ポインタへのアクセス
(2)境界外配列へのアクセス
(3)不整な型変換
(4)0による除算，負の数の平方根計算などの許可されていない計算
(5)整数演算および浮動小数点演算のオーバ・フロー/アンダ・フロー
(6)初期化されていない変数
(7)保護されていない共有データへのアクセス
(8)デッド・コード
Linux OSやSolaris OSの環境で動作する．最小構成の価格は150万円．
エーアイコーポレーションのホームページ
http://www.aicp.co.jp/
PolySpace Technologies社のホームページ
http://www.polyspace.com
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