米国Microware Systems社は，SH-5マイクロプロセッサに対応したOS-9の開発，最適化を行う．同社はSH-5チップの初期出荷時に，SH-5対応版OS-9を提供する．出荷時期は2002年6月を予定している．
SH-5プロセッサは，SHシリーズ初の64ビットCPUで，動作周波数は400MHzである．システム・デバッグ用の特別な拡張機能をもつ標準デバッグ・モジュールを内蔵している．既存のSHコアとの互換性を保ちながら新しいアーキテクチャを提供するため，SH-5は，SHmediaとSHcompactの二つの動作モードを持つよう設計されている．SHmediaは，新しい命令セットである．SHmediaモードでは，整数/浮動小数点/SIMD(single instruction multiple data)/パック演算などを行うマルチメディア演算とスカラ演算を同時に処理できる．SHcompactモードは，初期のSHのユーザ・モード命令セットをサポートしている．
同社は，現在，SH-3/4向けに「Personal Java for OS-9」，「HAWK統合開発環境」などを提供している．顧客の要求があれば，SH-5にも対応していくという．
Microware Systemsのホームページ
http://www.microware.com/
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