
電子情報技術産業協会(JEITA)は,100〜70nmルールのSOC(system on a chip)技術の確立を目指したプロジェクト「あすか」がスタートしたことを発表した.
「あすか」は,2001年4月〜2006年3月の5年間で,70nmルールのCMOSプロセス技術の確立を目指している.高速・大容量の次世代半導体技術につながる技術基盤の確立とCMOSプロセス技術の標準化を目指す.CMOSプロセス技術の研究開発は半導体先端テクノロジーズ(Selete)が,SOC設計技術の研究開発は半導体理工学研究センター(STARC)が行う.
2000年9月の計画発表時には,「国内メーカが協力して,国際市場での半導体の競争力向上を目指す」としていた.今回の発表では,SeleteとSTARCの株主でもある国内半導体メーカ11社(富士通,日立,松下,三菱,NEC,沖,ローム,三洋,シャープ,ソニー,東芝)のほか,韓国Samsung Electronicsが参加する.12社がプロジェクトの総費用840億円を負担する.国内メーカだけで対応するよりも投資負担が減り,技術開発効率が向上すると判断したという.
このほか,SeleteとSTARCを中心に,NEDO(New Energy and Industrial Technology Development Organization)の成果技術・情報の共有化を進めていく.大学,製造装置・材料メーカやEDAベンダ,海外コンソーシアムとの協力も行っていく.

記者の質問にコメントする森野氏(Selete).
左:竹本氏(STARC),右:和泉氏(JEITAあすか企画運営委員会委員長)
STARCのホームページ
http://www.starc.or.jp/
Seleteのホームページ
http://www.selete.co.jp/
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