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アプリックス,iアプリとMIDPに対応したJava実行環境「microJBlend」を発売


  アプリックスは,JTRON仕様のリアルタイムOS「JBlend」を,メモリ容量が少ない携帯電話や携帯情報端末,家電製品などでも利用できるようにしたJava実行環境「microJBlend」を開発した.「iアプリ対応microJBlend」と「MIDP(mobile information device profile)対応microJBlend」を発売する.

 microJBlendは,メモリ容量がKバイト単位の携帯情報端末などに,CLDC(connected, limited device configuration)/KVM(K virtual machine)が実行できる環境を提供する.同社が開発した,KVMをCPU上で高速に動作させる技術「KFTT」を利用している.

 KFTTは,同社が独自開発した「FTT」をKVMに適用,開発した技術.FTTは,JavaVM(Virtual Machine)に適用するソフトウェアによるCPUの高速化技術である.通常比で250%の高速化を実現しており,Javaコードの実行速度を改善している.メモリやCPUの制約があるJIT(Just-In-Time)コンパイラや動的コンパイラなどの高速化技術と異なり,メモリ・サイズも標準のJavaVMとほぼ同じである.とくにバイト・コードにまったく手を加えずに実行でき,Javaプログラムのポータビリティの高さを損なうことがない.

 microJBlendはプラットホームに依存せず,さまざまなOS上やOSのない環境でも利用できる.「iアプリ対応microJBlend」は,すでにNTTドコモの携帯電話が採用している.「MIDP対応microJBlend」は,J-PHONEの次期Java搭載携帯電話が採用する予定である.


アプリックスのホームページ
http://www.aplix.co.jp/


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