米国MontaVista Software社は,Linux2.4カーネルを採用したHard Hat Linux2.0と,同OS用の開発ツールを発売する.x86(IA-32),PowerPC,StrongARM,MIPS,SH-3/SH-4に対応している.Hard Hat LinuxがSH-3/SH-4に対応したのは,今回のバージョンが始めて.
Hard Hat Linux2.0は,次のような形態で出荷する.
(1)Professional Edition
組み込みアプリケーション開発用のOSプラットフォームとツール・キットを用意する.クロス開発ツールなどを含んでいる.使用にあたっては,ソフトウェアおよび技術サポート・サービスに関する契約を同社と結ぶ必要がある.
(2)Journeyman Edition
技術評価など,実際の開発以外で使用するための試用版.MontaVista社のWebサイトからダウンロードできる.CD版は実費で頒布する.
Hard Hat Linux2.0用開発ツールは,C/C++などのコンパイラ,デバッガ,パフォーマンス・モニタ・ツール,クロス・コンパイラを含んでいる.また,組み込みLinuxアプリケーションの構築用に特化したツール類として,
(1)ターゲット・コンフィギュレーション・ツールやライブラリ最適化ツールを含むカーネル・ツール
(2)ファイル・システム・ツール
(3)統合開発環境「Code Crusader(コード・クルセーダ)」
(4)Cコードの解析ツールcbrowser, cflow, cprof, cscopeなどのソースコード・ツール
(5)カーネルのパフォーマンスや実行の詳細を解析するLinuxトレース・ツール
がある.
このほか,ホストからターゲット・プログラムを実行できるように,GNUデバッガ,データ・ディスプレイ・デバッガ,ソース・レベルのデバッグ・ツールも用意している.
MontaVista Softwareのホームページ
http://www.mvista.com/
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