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東芝と三菱商事,SpecCによるシステム・レベル設計を支援する新会社を設立


 東芝と三菱商事は,組み込みシステムやSOC(system on a chip)などの仕様設計工程を支援するツールの開発・販売・保守を行う新会社「インターデザイン・テクノロジー」を設立した.

 新会社は,東芝の研究開発プロジェクト「Super Design Technology」の成果の一部である「SpecGen」をコア技術とした設計ツールを開発・販売していく.また,設計コンサルティング,受託設計なども行っていく予定である.資本金は1億円.出資比率は,東芝が60%,三菱商事が40%.初年度は2億円の売上げを見込んでおり,2005年には40億円の売上げを目指している.

 SpecGen技術は,仕様記述言語SpecCを使った設計手法の体系である.単一言語(SpecC)でソフトウェア設計とハードウェア設計を含むすべての工程の設計内容を記述する.各設計工程間およびハードウェアとソフトウェアなど製品の異なる部位の間で協調検証結果を相互に交換できる.いわゆる実行可能な仕様記述を実現する.

 最初の製品として,仕様を入力すると視覚的に動作を検証できる設計ツール「VisualSpec」を発売する.今後,システム設計,ハードウェア設計,ソフトウェア設計の関連ツール・ベンダとの協業で,製品構成の拡張を行っていく予定である.VisualSpecのおもな機能は次のとおり.

(1)仕様エディタ(システム仕様を入力する)
(2)SpecC言語コンパイラ(SpecC記述をC++プログラムに変換する)
(3)仕様デバッガ
(4)VHDLモデル・コンバータ(SpecC記述をVHDLに変換する)
(5)仕様ドキュメント作成機能
(6)設計資産活用機能


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