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「Fostering Emerging Industrial Opportunities Through Global Collaboration」というテーマで講演した.
そして,こうした厄介な問題を解決する手段として,風力発電などの自然エネルギや電力消費の管理,水質管理や水位監視・制御,大気汚染管理などに同社のコンピュータ・システムが使われていることをアピールした.また,ライフ・スタイルを楽しいものとするために,医療用コンピュータや高度な輸送システム,ディジタル表示板,家庭内の電子化,ゲーム機,キオスク端末などの市場でも新たな事業機会が出てきていることを述べた.このほか,テロリズムに対抗するための空港のセキュリティ制御やネットワーク・セキュリティ,監視カメラなどの事業も重要になってくると予測した. ●多国籍企業モデルからGIEモデルへ転換
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Advantech社は1983年に台湾で創設され,1989年に海外進出を果たした.その後,上述のMNCモデルに従って海外展開を図り,今年(2007年)からGIEへの転換を実現するために組織の再編成を行っているという.同社の製品部門は,Industrial Automation(FA機器やエネルギ管理システム,輸送システムなど),Embedded ePlatform(ボード・コンピュータ,組み込みボード,ゲーム機,ネットワーク機器など),eServices & Applied Computiong(セルフ・サービス機器,医療装置,ディジタル表示板など)の三つに分かれている.また,これとは別に設計・製造受託事業も行っている.これらの事業の中では,Embedded ePlatform部門が売り上げ全体の50%を占めている.
2日目のKeynoteでは,Intel Microelectronics社(米国Intel社のマレーシア法人)Director, EMD Asia, Embedded and Communications GroupのEric WP Chan氏が,組み込み市場についての展望と同社の製品ロードマップについて講演した.同氏によると,家庭や携帯機器をつなぐ「コネクテッド・デバイス」が組み込み用半導体の市場をけん引するという.インターネット上のビデオ・コンテンツが豊富になっていること,インターネットを利用したサービス事業者(AmazonやeBay)のデータ・センタへの投資がここ数年で大きく伸びていることなどを根拠として挙げた.
Intel社は今年(2007年),45nmプロセスで製造するプロセッサ「Penryn」を発表している.また,2008年には同じプロセスでアーキテクチャを一新した「Nehalem」を,2009年には初の32nmプロセスの「Westmere」を,2010年には同プロセスでアーキテクチャを変えた「Sandy Bridge」をリリースすることも表明している.プロセスが1世代進むに従って,プロセッサの性能は20%向上し,消費電力は30%削減される.そして,今後はマルチコア技術,仮想化技術,LSIのリモート診断/リペア技術が重要になると述べた.
組み込みシステムの市場については,画像認識技術を利用して人間や自動車などを識別するセキュリティ装置(写真4)やディジタル表示板の市場が成長しているという.また,同社は組み込み市場向けに,IA(x86)プロセッサ・コアとQuickAssistと呼ぶ暗号処理やパケット処理のアクセラレータ回路,I/O群などを1チップに集積したネットワーク用LSI「Tolapai」を開発していることもアピールした.
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展示エリアのTrusted Gaming Platformsのブースでは,同社のx86ボード・コンピュータ「AIMB-440」を利用したカジノ向けのスロット・マシンが展示されていた(写真5).AIMB-440は,MiniATX規格のメイン・ボードで,Intel社の945GM/ICH7Mチップセットを搭載している.本ボードは,ゲーム機器に使われるJAMMA(日本アミューズメントマシン工業組合)規格のコネクタを備えている.また,二つのディスプレイ機器を制御できる.このほか,内部データを保護するために,乱数発生器やFPGAに実装されたAES(Advanced Encryption Standards)回路を備えている.
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ゲーム・アプリケーション向けの周辺機器(チケット・プリンタやコイン投入/排出モジュールなど)やそのドライバ・ソフトウェア,BIOS,ユーザ・インターフェース・ソフトウェアなどは,同社のパートナ企業である英国e2c Technology社が提供している.カジノ用ゲーム機のメーカは,同社のミドルウェアを利用して,ゲーム・アプリケーションを構築する.本ミドルウェアは,LinuxとWindowsに対応している.
Telecom & Network Computiongのブースでは,ネットワーク・プロセッサのベンダである米国Cavium Networks社が,MIPS64のマルチコア・プロセッサ「OCTEON」を搭載したWiMAXゲートウェアのリファレンス・ボードを展示していた(写真6).一つのボードに二つのOCTEONプロセッサが実装されており,合計16個の64ビットCPUコアが稼働している.OCTEONプロセッサ1個当たりの消費電力は約25W.複数のCPUコアにパケットを振り分ける負荷分散回路や,パケットの順序を最適化するパケット・オーダリング回路,共有メモリ,パイプライン・バスなどを搭載する.OSとして,Linux(SMP機能),VxWorks,FreeBSD,INTEGRITY,QNXなどに対応する.
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現在,130nmのCMOSプロセスで製造する最大600MHz動作の「CN3000シリーズ」と,90nmのCMOSプロセスで製造する最大1GHz動作の「CN5000シリーズ」を出荷中.2008年〜2009年には,65nmプロセスで製造する2GHz動作の「OCTEON2プロセッサ」を製品化する計画.
Advantech社は,低コストの組み込みコンピュータ向けにx86命令互換のマイクロプロセッサを自社開発している.Embedded Software & EVA SoCのブースでは,こうしたプロセッサとその評価ボードが展示されていた(写真7).
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産業用コンピュータでは,長期間にわたるサポートを要求されるケースが多い.ときには20年,30年の供給・保守などが求められる.一方,マイクロプロセッサ・メーカは通常,数年で半導体製品の製造を中止する.これでは産業用コンピュータの顧客の要求には対応できない.こうした問題を回避するため,Advantech社では自社でもx86プロセッサを開発しているという.なお,CPUコアについては,外部からライセンスを受けているもよう.
今回展示されていた「EVA-X4300」は,300MHzで動作するRISCプロセッサ・コアである.6段パイプライン構成を採用し,16Kバイトの命令キャッシュと16Kバイトのデータ・キャッシュを内蔵している.周辺回路として,SDR/DDR2 SDRAMコントローラ,DMAコントローラ,カウンタ/タイマ,PCIバス・インターフェース,ISAバス・インターフェース,Ethernetコントローラ,IDEコントローラ,USBインターフェースなどを搭載しており,1チップでパソコンのひととおりの機能を実現できるようになっている.入力電圧は,コア部が1.3V〜1.4V,I/O部が1.8±5%,3.3V±10%.消費電力は1W以下.パッケージは581ピンBGAである.
これとは別に,150MHz動作のx86プロセッサ「EVA-X4150」も展示されていた.