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●トラブル・シューティング
いくら設計段階で気をつけても,最初に電源を入れたときから正常に動くとはかぎりません.トラブル・シューティングでは経験がいちばんものを言いますが,USBの認定評価テストの結果
をチェックすることも非常にためになります.表1に USBの信号に関するよくあるトラブルと,考えられる原因を示します.うまく動作しないときには,参考にしてみてください.
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よく起こるトラブル
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考えられる原因
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| ハイスピードまたはフルスピードの送信特性に異常なジッタが見える |
- D+とD−の信号に不正なコモンモード・チョークが付いている
- プリント基板上でノイズのひどいトレースからジッタが加わる
- アナログの電源/グラウンド層がディジタルの電源/グラウンド・ラインから十分に絶縁されていない
ハイスピードまたはフルスピードの送信
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| ハイスピードまたはフルスピードの送信でEOPが検知されない |
- コモンモード・チョークによってEOPが崩されている
でEOPが検知されない
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| クロスオーバ電圧が仕様外の値となる |
- D+/D−の信号ラインのインピーダンスが正しくない
- D+/D−の信号ラインの長さの差が大きすぎる
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| ハイスピード・チャープの立ち上がりの電圧が高すぎる |
- +3.3VのDC電源が+5VのATA信号などからの漏れによって高くなっている.
VCCを3.3Vにクランプする電圧レギュレータを使ったり,VCCとGNDの間に1.5kWの抵抗器を入れたりする
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| 受信側の感度が低すぎる |
- アナログ側の電源ノイズが多すぎる
- D+/D−の信号ラインの下のグラウンドに隙間がある
- コモンモード・チョークによって感度が劣化している
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〔表1〕 USB信号のトラブル・ シューティング
Michael M. Abraham
David Luke
米国Cypress Semiconductor社
◆筆者プロフィール◆
Michael M. Abraham.2000年,米国Brigham Young University卒業.コンピュータ工学専攻.同年,In-System
Design社に入社.同社は2001年9月Cypress Semiconductor社が買収した.現在,日本や米国の大手電機メーカをはじめ,数多くの顧客のためのプリント基板開発に携わっている.
David Luke.1991年,米国Brigham Young University卒業.電気工学と日本語を専攻.1993年,電気工学修士号を取得.米国Hewlett-Packard社を経て,1995年にIn-System
Design社に転職.USB-IFのMass Storage Class Working Groupの会長を務めている.現在7個目のUSB対応LSIの設計を手掛けている.