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 本日発売になる早川書房発行のSFマガジンで,連載「サイバーカルチャートレンド」が始まったので興味があれば宜しくお願いします.IT系とか計算機系,電子系ハイテクの話題を取り上げるつもりです.

 今回は「ネットブック」.次は「衛星測位システム」,その次は「オープンソースハードウェア」と続く予定です.苦情が来ない限りは続けたいと思っています.

 対象読者はあまり考えていません(^^;; 手加減無しで書いちゃった方が面白いらしいので,そのまま突っ走るつもりです.
 

書評には書けない最大の名著

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いかにして問題をとくか
G. ポリア
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 「名著中の名著」とは,こういう本のことを指すのでしょうね.著者のジョージ・ポリア氏はスタンフォード大学の数学教授.
 この本は問題を解こうとする際の「ヒューリスティックな解法」について例を挙げながら,たいへんわかりやすく解説しています.
 しかし,この本が最初に翻訳されたのは1954年で,「本として古すぎる」ため,あまり話題にのぼらなくなっているのは残念で仕方がありません.
 プログラマやエンジニアが知っているべき,設計・開発の際に知っていなければならない手順がわかりやすく,しかも本質的な部分がはっきりと書かれています.
 実際,マイクロソフトなどでは,開発者に対して,本書を読んで理解することが義務づけられているという話です.
 本が古い…ただそれだけで忘れ去られ,書評にもできないというのは,あまりにももったいないので紹介してみます.
 本書に書かれている事の本質は,下記の通り.

第一に
問題を理解しなければならない.

第二に
データと未知のものとの関連を見つけなければならない.
関連がすぐにわからなければ補助問題を考えなければならない.
そうして解答の計画をたてなければならない.

第三に
計画を実行せよ.

第四に
えられた答えを検討せよ.

  こう書くと簡単に見えてしまいますが,実際には難しいことですし,泥縄式ではなく計画的に解決するためには最適なアプローチだと思います.
 特に「問題を理解しなければならない」という点が重要だと思います.与えられた課題の本質は何なのか,それをじっくりと考察・分析することが重要なのです.出発点で間違えたら意味がありませんから.
 他にも解法の本は書かれていますが,本書ほど「当たり前すぎて万人が納得できる」書籍は他に無いでしょう.
 騙されたと思って一度読んでみてください.1954年に初めて翻訳が出版され,それが今でも新刊で入手できるロングセラーになっている理由がわかるはずです.
 その他にもポリア教授の本は翻訳されています.こちらも良い本なので紹介しておきましょう.

 

数学の問題の発見的解き方 1
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「数学ガール」コミック版は面白いぞ!

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 結城浩著「数学ガール」は,理科系女子への憧れ,数学のおもしろさ,そして高校生の青春物語として,著者曰く「理系にとって最強の萌え」の本して評判になっていました.

 そして,コミック化されていることは知っていたのですが,原作を越えることは無いだろうと思っていたので手に取りませんでした.

 しかし! ふとした拍子に書店で目にとまったので買って読んでみたところ……良いじゃん.ちゃんとコミックとして読めるだけのアレンジが加えられていて,これはこれで面白い.

 「数学ガール」シリーズにハマっている人,まだ「数学ガール」を読んでいない人も「マスト読め!」.

 

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そろそろGLONASSも使える

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 今は人工衛星による衛星測位システムというと,アメリカのGPS(Global Positioning System)が代表的な存在ですが,ロシアのGLONASS(ГЛОНАСС - ГЛОбальная НАвигационная Спутниковая Система)も2009年までに全地球をカバーする予定になっています.現在,GLONASSはFDMA方式で通信しているので,GPSのCDMA方式とは全く互換性がありません.しかし,米露間の協議により,EUが計画しているGalileo positioning systemまでも含めた相互での互換性が取られるとのことです.

 また,プーチン首相が,大統領時代に民間での利用を妨げないという書面に署名したことで,GPSと同じように使うことができます.

 実のところ,現在のGPSは30機の人工衛星が打ち上げられていますが,「最低でも4機の人工衛星が見えていること」が測位のための条件なのです.これでは空が開けていない場所では使えないと言うことになります.それを補正するためにGLONASSやGalileoの衛星が見えていれば,GPSの弱点をカバーできるのです.

 実際,もう対応は始まっており,東陽テクニカから「GPS (Galileo、GLONASS) ソリューション」が発売されています.さらに,トプコンGNSS(GPS/GLONASS)受信機を販売しています.

 面白い時代になってきましたね.

GPSのための実用プログラミング
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声を出す勇気.意見を言う自由

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 ソビエト連邦の書記長だったニキタ・フルシチョフ.彼は自由化を推進するため,故スターリンの独裁者ぶりを痛烈に批判した.スターリンが行った残虐行為を世界に向け次々と暴露した.
その彼がアメリカで記者会見をしたことがある.リストにして提出されていた最初の質問が読み上げられたのだが,これがなかなか辛らつなものだった.
「あなたは,激しくスターリンを批判した。しかし,あなたはスターリンの親しい後輩だったではないか.スターリンの存命中,あなたは一体何をしていたのか」というのだ.
フルシチョフは怒った.「だれがその質問をしたんだ!」.普段は口やかましい記者たちが,珍しく沈黙した。シーンとなった会場を見渡し,彼が再び吼える.「その質問を書いたのは,一体だれだと聞いているんだ!」.長い静寂のときが流れた.
そこでやおら,フルシチョフはこう言った.「私が当時やったのは,これです.今のような沈黙です」
 

  「雄弁は銀.沈黙は金」と言われますが,これ,「黙っている奴が偉い」という訳ではないようです.実は昔は銀の方が値段が高かったという話があって,実は意味が逆だという説もあるのです.

 フルシチョフ元書記長は,冷戦を解消しようと努力した非常に優秀な人です.その人が言った最大の失敗は黙っているしかなかったことだ……って,非常に説得力がありますよね.

 決して「言った者が勝ち」だというわけでありませんが,自分が信じる事に対しては,自信を持って主張する勇気が,これからのイノベーションをもたらすのではないかと思います.時には,邪魔扱いされるかもしれませんが,結果さえ出れば今度は周りが沈黙します.

 「寄らば大樹の影」という時代は過ぎ去っています.これからは,誰も想像だにしなかった発想が求められます.発言する勇気,実行する度胸というものを考えてみませんか?

 

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心理的安心感と技術的安全性の乖離

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 エフセキュアが発表した「9カ国を対象にオンラインセキュリティに関する意識調査を実施」というレポートが各メディアで紹介されていますが,ちょっと気になった点を挙げてみます.

  • インターネットのセキュリティを保つには、海外の消費者の50%がアンチウイルスソフトやISP事業者が提供するセキュリティサービスが最も重要と回答しているのに対し、日本では72%の人が安心できるウェブサイトの利用やオンラインの適正利用のほうが重要と回答しました。
  • デジタルデータの保管場所について聞いたところ、日本でのベスト5は、①ハードディスク(82.5%)、②CD-ROM(42%)、③外付けハードディスク(28.5%)、④USBメモリ(27%)、⑤オンラインストレージ(7%)の順でした。他国では、USBメモリにデータを保管するケースが多く、CD-ROMでのバックアップの方が多かったのは日本、ドイツ、フランスの3カ国だけでした。

 一般に,ハードディスクのMTBF(Mean Time Between Failure;平均故障時間)は,下記のような感じになっています.

●HDDのMTBF(25℃時)
2.5インチHDD      30万時間程度
ATA/S-ATA HDD   40万~60万時間程度
SCSI HDD        100万時間程度
企業向け高寿命HDD 100万~140万時間程度

 その一方で,FlashメモリのMTBFは,「105.2年経過後に167台のFlashDrive中1台のある1セクタでリードエラーが発生するが他のFlashDriveでは何も発生しない」と言われています.

 寿命が長いHDDの100万時間というのは約114年,そして40万時間というのは45年です.明らかに,一般のPCで使われているローカルのHDDが「最も弱い」ですよね.
 安全という面に対して慎重であるはずなのに,データの保存が「最もMTBFの低い媒体である」という点に疑問を抱かざるを得ません.

 この背景には,自分のローカル・システムが最も安全だという「神話」があるからなんじゃないかという気がします.箪笥貯金が最も安全だという考え方と似ている……というと書きすぎでしょうか? でも,ローカルのPCでは,ウィルスや侵入,P2Pソフトの使用によって「データが漏れやすい」という現実があります.

 また,USBメモリは,故障率の面でこそ安心できますが,「盗難」とか「紛失」という危険が伴います.

 さらに,ネット上にある「銀行の貸金庫」とも言えるネットストレージの利用率が低いのも気になります.ネットストレージは「データ保管のプロ」ですから,何重ものバックアップや侵入対策を行っているはずですから.

 もう少し,一般のユーザに対して,心理的な安心感と,技術的な面での「安全性」とか「故障率」の違いは何か?という概念を,コンピュータのプロである開発者側からユーザ側に対して積極的に啓蒙すべき時なのかもしれません.

 

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「ロボット三原則」を捨てよう

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 アイザック・アシモフのロボット工学三原則と言われている下記の条項に対する「信仰」のようなものがあると感じられてなりません.

  • 第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
  • 第二条 ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
  • 第三条 ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。

 これ,現実に即しているでしょうか? 無人攻撃機とか,無人兵器の存在がそれを否定しています.これ,実は煎じ詰めると「家電製品の三原則」であると喝破されています.つまり,

  • 安全
  • 動く
  • 壊れない

というわけですね.要するに,アシモフは,ロボットを題材としたミステリを書く上での「ルール」として設定しただけであって,ロボットという「人工頭脳を持った何か」の動きを制限するものとは考えていなかったのです.

 ポーランドのSF作家,スタニスワフ・レムはこう指摘しています.「アシモフが犯した最大の失敗はロボット三原則を作ったことだ」.

 確かに,チェコの作家カレル・チャペックが書いた「R.U.R.」という小説で初めてロボットという概念が提唱されましたが,ロボットは人間に対して反乱を起こします.日本のロボット・アニメではロボットが平気で人を殺しています.

 アシモフが偉大な作家であることに間違いはありません.そして,「強い人工知能」が実現された際には何らかのルールは必要になるのでしょう.でも,それは現段階では「難しい」とされている以上,三原則は「家電の三原則」程度のものとして捉えておく程度の方が良いでしょう.

 決して,「絶対なルール」なんて無いのですからね.

 ロボット研究の人たちの中に,この原則を絶対視している方も散見されるので,ちょっと書いてみました.

 

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AndroidのDalvik VMに関する個人的仮説(のつもり)

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 Androidに搭載されているJavaのVM(Virtual Machine)はレジスタ・マシンです.一方,これまでの一般的なVMはスタック・マシンでした.
 これはなぜでしょうか? ちょっと考えてみました.

 まず,なぜにJVMはスタック・マシンなのか? この点から考えてみましょう.
 スタック・マシンは一般に,すべてのメモリがスタックであるため,明示的にも暗黙的にも計算にはスタックのトップにあるデータが使われることになります.したがって,「特定のメモリを読み書きする命令」が必要ありません.一般に機械語の多くはデータのロードとストアが占めるという説を信じるならば,これらが省略できることでコードのサイズを小さすることができます.
 しかも,JVMはざまざまな場所で使われることを前提としているため,コンピュータのアーキテクチャによってはレジスタ・マシンだと,十分なレジスタの確保が出来ないような場合には逆に移植性が低くなってしまいます.

 では,なぜAndroidに採用されたDalvik VMはレジスタ・マシンなのでしょうか?
 確かにレジスタ・マシンの方が実行速度を確保できます.しかし,Androidは携帯電話に限られたフレームワークではなく,様々な場所での使用が想定されるので,多くのJVMがスタック・マシンになっている利便性を放棄していることになります.

 そのへんを明らかにするため,AndroidのSDKの中を探ってみました(ダウンロードはしたけど見ていなかった).そうしたら,エミュレータのソースに「Android_arm.c」というファイルを見つけました.
 これで明らかですね.AndroidはARMが採用されたハードウェアを「狙い撃ち」しているんじゃないか,という仮説が出てきます.そう考えると,レジスタ・マシンに変更した意味も見えてきます.ARMで動かすことを前提にしているわけですから,ARM上で実行すると割り切ってしまえば,JVMが想定していた「移植性」を考える必要が無いのです.
 では,ARM以外のAtomやSuperHなどで動かすときにはどうするのでしょうか? その答えは残念ながらわかりません.

 と,思って調べてみたら,Androidの開発に携わっているエンジニアの方々にはすでに常識だったようで,x86への移植で苦労しているという話がいっぱいありました.

 管理人の苦労はなんだったのでしょうか? ここでは,この一言で済ませておきます.

 馬鹿の考え休むに似たり

 

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天才は想定外の場所にいる

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 第一次世界大戦の時,塹壕の中でひたすらノートに何かを書いている兵卒がいた.
 その内容は,後にまとめられ,「論理哲学論考」という科学哲学の名著になった.ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインである.

 インドの下層カーストに生まれ,数学の参考書を頼りに独自に研究をし,その結果が驚異的な物であるが故に,後に「インドの魔術師」とまで言われた人がいる.
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 無理数であるπが,自然数の組み合わせで表現されるという信じられない公式以外にも,生涯のうちに3254個の公式を残した.シュリニヴァーサ・ラマヌジャンである.

 書いても書いても売れない小説家がいた.しかし,ある時,彼の小説が映画化された.すると,彼の小説が持つ真の価値が評価され,今では誰もが認める大作家であり,予言者であるとまでいわれている.残念なことに,認められたのは彼が亡くなった後だった.フィリップ・K・ディックである.

 とある企業でひたすら仕事に打ち込み,昇進の話を拒否し,自分の仕事を続けた人がいる.後に史上2人目の博士号を持たないノーベル賞受賞者となった.田中耕一である.


 誰が何を考えているのか,何をしているのか,わからない場合,単なる勘違いの場合も多いが,中には本物の天才も混じっている.見いだされないまま,消えていった天才たちの成果も多いことだろう.
 だから,思い立ったことに自信があるのであれば,諦めずに続け,認めてくれる人を探す努力を惜しんではいけない.そうでないと,もったいなさすぎる.
 「自分は凡庸だから」と思った方が楽なのだが,「ひょっとしたら」と思ったら,続けてみるのも面白いかもしれない.もっと,自分を信じてみない?
 だからといって,「フリーエネルギー」とか「永久機関」には手を出さない方がいいと思うけどね.


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世界初の「クラッキング・マシン」が復刻された

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 第二次世界大戦中,ドイツ軍は機械式暗号機「Enigma」によって通信を行っていました.これはギアの組み合わせによって長周期の疑似乱数を発生させるというかなり巧妙な機械で,この暗号を破るのは無理だと考えられていました.

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 「Enigma」のシミュレーションがWebサイトで見られますが,これでたとえば同じ文字を打ち続けてみてください.どれだけ考え抜かれた構造か,理解できるでしょう.
 一方,イギリスは,「Enigma」の原理を知るため,実機を手に入れる作戦を遂行し,何人もの犠牲のうえ,やっと一台を入手することができました.
 さて,原理がわかったからといって,ギアの組み合わせを変えられてしまったら復号できません.そこで,「Bombe」という電気式計算機を開発し,暗号の解読を試みました.

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 この開発には,「チューリング・マシン」や「チューリング・テスト」などで名を残す,現代計算機科学の父と言われるアラン・チューリングが携わりました.しかし,さすがのチューリングでも,「Enigma」の暗号を破るのは難しく,群論を用いたロータの配線解析アルゴリズム開発と機械の開発をし,それを何台も並列で休み無く動かし,やっと解読するに至りました.
 実際に管理人は,Bombeのアルゴリズムを実装してシミュレーションしてみたことがありますが,i486のDOSマシンでもかなりの時間がかかりました.それだけ強力な暗号だったということですね.
 さて,このたび,その「Bombe」が復刻されたとのことです.

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 「Enigma」も歴史に残る発明ですが,この「Bombe」も歴史的なマシンです.戦争のために発展したというのは,ちょっと嫌な話ではありますが,チューリングの頭脳がいかに優れていたのかがわかりますね.
 ちなみに,当時,イギリスの首相だったチャーチルは,「Enigma」の暗号を破ったことを隠すため,あえて都市の爆撃計画を知っていながらそれを行わせてしまったそうです.情報戦争はその頃から始まっていたんですね.

 

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無知では済まない失敗もある

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 Транспортабельная электростанция ТЭС?3

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Установка ТЭС-З, введенная в эксплуатацию в 1961 г., является опытным образцом крупноблочной транспортабельной атомной электростанции небольшой мощности.

 ロシアが1961年に移動式の原子力発電所を作っていたとのこと.
 当時はまだ原子力発電所は安全だと思われていたし,冷戦下だったので戦時下でも電力が確保できるようにと考えられたのでしょうけど,今からするとこんな恐いことがよくできたものだと思いますね.
 「無知」であることがどれだけ恐いのか,事故が起こらない限り学習しないというやり方がどれだけ危険なのか,よくわかりますね.

 システムのリスク分析は万全に行いましょう!

 

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クラウドはバブルか? 主流か?

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 何と,Sun Microsystemsがクラウドサービスを行うと表明しましたね.AmazonのEC2/S3がほぼ独占しているIaaSで真っ向から勝負するようです.
 その一方で,Microsoftが同社のクラウドサービス「Windows Azure」で障害を起こしましたね.

 CEOが自らクラウドを否定していたSunが参入することに方向転換したのは,クラウドこそがこれからのニュービジネスだと考えてのことでしょうから歓迎すべき事でしょう.しかし,その一方で,MicrosoftさえもGoogleがやったのと同じ失敗をやってしまったため,再びユーザに不信感を抱かせる結果になってしまったかもしれません.
 クラウドはクライアント・サーバモデル以上にクライアントに負荷を与えないので,ネットブックの登場によって,より加速されてしまった感があります.偶然の結果ですが,それで新しいスタイルが生まれた訳なので,「結果が良かったんだからいーじゃん」と考えています.

 Oracleの社長は,「クラウドなんてNetPCのコピーじゃねーか!」と言って未だに認めていませんが,NetPCとクラウドでは,コンセプトが全く違うと管理人は考えます.

 では,今のクラウド競争,果たしてバブルなんでしょうか? 主流になるのでしょうか?
 結論としては「両方とも正解」だと思います.ネットブックはもう根付きました.ネットブックしか持っていないユーザも増えるでしょう.そうなると,処理能力の点から,自然とクラウドに頼ることになります.その一方で,サービス・プロバイダのほうは,これから淘汰が始まるでしょう.
 かつて,インターネットやLinuxがバブル状態を引き起こしましたが,結局は落ち着くところに落ち着き,自然な形態になりました.クラウドも今はまだバブル状態でしょうけど,そのうちに落ち着いて「普通のこと」としてニュースのネタにすらならなくなると思います.
 というか,管理人は「是非ともそうなって欲しい」と願っています.

 


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Linuxが積極的に対応するべき技術

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 とあるアナリストによる意見ですが,まあおおむね正論でしょう.Linuxだけの問題ではなくて,すべてのOSが対応するべき課題でしょうね.

1. モバイル向けネット端末
 小型のモバイル向けデバイスに組み込まれているLinuxをデスクトップ用途やネットブックと同じレベルにしなければならない.すでにPCとネットブックでは完全に同じ環境が得られている.2012年には,世界中で約4億台のモバイルネット端末が出荷されると予想されている.しかし,現状ではUIがバラバラで統一されていない.これはLinuxにとって変革の機会でもある.Linuxにとって,インターフェースの問題は大きかった.個々のデバイスに応じて改変をしすぎてきていたのだ.

2. 3次元スクリーン
 UIの問題は,Linuxユーザにとって大きな問題であり,3次元UIに変えられることになるだろう.すでに3次元UIを実現させる技術は確立されているが,現時点でのユーザがそれを受け入れる気があるかどうかである.ネットブックのような個人で使う機器で簡単かつ使いやすいUIが考え出されれば,すぐに普及するだろう.Linuxの利点は,独自のUIを作るのが簡単だという点である.

3. 3次元タッチ・パネル
 すでに三菱電機が指とパネルの距離を検出できる静電容量方式のタッチ・パネルを公開している.これは将来において重要になる技術である.特にモバイル向けネット端末などで3次元的に操作できるようになれば,とても便利になるはずである.

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4. クラウド・コンピューティング
 すでに多くのPCユーザはクラウドがコンピューティングに変革をもたらすと感じている.これはたいへん大きな出来事だ.PCが他の何かに変わることは無いだろうが,PCがモバイル向けネット端末と連携して使えるようにされるには,クラウドが必要だ.計算や大容量データの保存はクラウドが行い,モバイル向けネット端末でもビデオや音楽,その他の大容量データが使えるようになるだろう.Linixはクラウド向けとして柔軟に対応できるクライアントOSである.

5. 仮想化
 今現在の仮想化技術はまだ速度が遅い.早急かつ簡単にLinuxで仮想化が行えるようにならない限り,サーバとしてのLinuxに魅力は無い.将来的に,仮想マシンによって,どんなに古くさいアプリケーションでも動かすことができるようになるだろう.

 

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センスが試される画像

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 下の画像を見て,どう感じますか?

 「ひでー環境だなぁ」と思いますか? 「あー,凄い.面白そう」と思いますか?

 管理人はこういうのを見ると,「ここまで作り上げる過程は面白いだろうけど,後任がいなかったら終わりだよなぁ」と思います.どう考えてもドキュメントなんて残っていないでしょうし,残っていても理解するまでに苦労しそうですから.

 でも,やっぱり,こういう物を作り上げちゃう過程は,本人にとっては楽しいだろうなぁと思う管理人は無責任でしょうか?

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電子化と小型化の弊害

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 ニュースによると,某国立大学の生協職員が1万数千人分の個人データが入ったUSBメモリを紛失し,一部がネットにながれてしまったとのことです.
 何だか,非常に現代っぽい,というか,今のコンピューティング・スタイルが潜在的に抱えている問題を露呈してしまったかのような事件ですね.
 管理人が問題だと考えているのは,


  • 着脱可能な記録媒体に生のデータを保存してしまうこと
  • 小型化されたゆえに持ち運びが便利になったが,紛失の可能性を考慮していないこと

です.
 今回のUSBメモリにも同じ事が言えるのですが,たとえば携帯電話.紛失したらどうしましょう? 高機能な携帯電話であるほど,中に入っている情報量は多いわけです.考えると,凄く危険なことですよね.
 ですから,管理人は以下のような対策を立てています.

  • 可能であればローカルにあるデータは暗号化する
  • 重要なデータはできるだけローカルに置かず,複数のネットストレージに保存する

 もちろん,管理人は自分のポリシーに反するので,共有ソフトのたぐいは使っていません.しかし,常時接続が当たり前になった現在,第三者に侵入される可能性は高くなっています.スパイウェアやウィルスなどでデータが勝手に漏れてしまうことだって考えられます.
 そして,USBメモリや携帯電話,ネットブックなどは小さいので紛失する可能性が高いということを考えると,そういう媒体に重要なデータはできるかぎり保存しないようにしています.
 それでもやはり,これらの小型機器は便利なので使わざるを得ません.ですから,USBメモリに保存するときには暗号化しています.ただし,この場合,相手側のコンピュータに復号ソフトはまず入っていないので,自己解凍式のファイルに圧縮して,パスワードを設定することで擬似的に暗号化しています.これをするだけでも強度は違うでしょう.そして,ネットに接続できる端末では,ネットストレージから読み出して,閲覧・編集した後にはローカル環境から消してしまうことにしています.
 小型で便利になったのは嬉しいことなのですが,社会的・物理的なクラッキングの危険性に対して無頓着になりすぎているような気がします.
 インターネットの黎明期には,みんながネット接続の危険性を知っていました.しかし,ここまで一般化してしまった現在,改めてそういったリスクや対策に対する知識を啓蒙しなおす必要があるのかもしれません.

 


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