もはやGPS(Global Positioning System)は無くてはならない技術になっています。今更の話ですが、GPSはアメリカが行っている人工衛星による衛星測位システムです。最初は軍事目的だったのですが、民間利用に開放されてから、カーナビ、携帯電話など、さまざまな分野に応用されています。
そして、もう一つの衛星測位システムが実用段階に入りました。ロシアのGLONASS(ГЛОНАСС - ГЛОбальная НАвигационная Спутниковая Система)です。これもソ連時代から計画、実行されてきたのですが、昨年になって全地球を覆うことができるようになりました。これもまた軍事目的だったのですが、現プーチン首相が大統領だった時代に民間利用への開放を許可しました。
今現在はGPSとGLONASSという二つの衛星測位システムが使えるようになっています。これでどちらかが機能不全になっても補うことができ、お互いの苦手な点についても補完しあうことができるようになりました。
そして、予算不足で遅れているEUおよび他の数カ国が参加しているGalileoがあります。Galileoの売りは「民間が主体」だという点です。GPSやGLONASSが軍事利用を主な目的とし、一部を民間に開放しているだけという状況とは違い、Galileoは最初から全ての機能を民間で使用できるのです。
三つの衛星測位システムがあれば、何か紛争があったり、事故などでどれか一つのシステムがダウンしても社会に影響を与えることはありません。便利な時代になりました。
ところで、この衛星測位システムですが、実は日本も独自に進めています。JAXAの準天頂衛星システムです。実際のところ、日本だけでなく、中国やインドなどといった技術を持った国が独自の衛星測位システムを持ちたがっているのは、「有事の際の保証」です。実際、中国も北斗という衛星測位システムを計画しています。
軍事というと嫌なイメージがつきまといますが、国家間が協力して欠点を補い合い、民間がその恩恵を受けられるのであれば、「これからの必須となるインフラ」として今以上に便利かつ正確に機能するシステムが実現可能になります。
技術者は、やはりこういう「これからの技術」に対して楽天的でありたいですね。
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