Android 4.1を搭載し,約125ドルと安価なMIPSベース・タブレット端末が登場
インドのマルチメディア電話メーカであるKarbonn Mobiles社は,OSとしてAndroid 4.1(開発コード名はJelly Bean)を搭載したタブレット端末「Karbonn Smart Tab 1」のインドでの出荷を開始した.価格は6999ルピー(約125米ドル)と非常に安い.
本タブレット端末は,中国Ingenic Semiconductor社が開発したMIPSコア内蔵SoC「JZ4770」を搭載する.このSoCは1.0GHzのシステム・クロックで動作し,ビデオ処理用コアや3Dグラフィックス処理用コア(GPU)などを内蔵する.また,本タブレット端末は7インチのマルチタッチ対応タッチパネル付き液晶ディスプレイを備えている.バッテリ容量は3700mAh.
本タブレット端末は2012年7月上旬に発表され,当初はAndroid 4.0を搭載していた.これを,Android 4.1にアップグレードした.Karbonn社のWebサイトのほか,RelianceDigitalやWalmartといったオンライン・ショップで購入できる.
Ingenic Semiconductor社は,2005年に中国・北京で創業したプロセッサ・メーカ.MIPSベースのプロセッサ「XBurst」を開発している.JZ4770も,XBurst CPUに基づいている.同社のプロセッサは教育用途の電子機器や電子書籍リーダ,生体認証機器,家電機器などに利用されている.
なお,中国などで続々と開発・製品化されている安価なAndroidタブレット端末の中には,ARMベースのプロセッサではなく,MIPSベースのプロセッサを採用しているものが少なくない.
■価格
6999ルピー(約125ドル)
(c)2012 CQ出版