Texas Instruments,バッテリ駆動機器向けのブラシ付きDCモータ用Hブリッジ・ドライバICを発売
米国Texas Instruments社は,バッテリ駆動機器向けのブラシ付きDCモータ用Hブリッジ・ドライバIC「DRV8837」を発売した.ゲート駆動回路,MOSFET,保護回路,電流レギュレータ回路などを1チップに集積した.内蔵する制御用FETの導通時のドレイン-ソース間抵抗(RDS)は280Ω,待機時消費電流は35nAと小さい.例えばガス/水道検針用スマート・メータや電子ロック,超小型プリンタ,コンパクト・カメラなどに利用すると,バッテリ駆動時間を伸ばせるという.
入力電圧範囲は1.8V〜11Vで,最大6個のアルカリ乾電池,あるいは2個のリチウム(Li)イオン電池で駆動する.ピーク出力電流は1.8A.過電流や過熱,貫通電流および電圧の低下ロックアウトに対する保護機能を備えている.動作温度範囲は-40℃〜+85℃.パッケージは2mm角の8ピンWSON(Very-very Thin Small Outline No Lead Package).
本ドライバICの評価ボード「DRV8837EVM」も出荷する.このボードを利用して,モータの速度や待機状態,方向の制御などを評価できる.制御用マイコンとしてMSP430マイコンを搭載する.また,電源供給などに利用できるMicro-USBポートを備えている.
■価格
0.45ドル(1,000個購入時の単価,参考価格)
■連絡先
日本テキサス・インスツルメンツ株式会社
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