Texas Instruments,デュアルコアDSP向けの評価ボードを発売
 米国Texas Instruments社は,同社のデュアルコアDSPである「TMS320C6657」向けの評価ボード「TMDSEVM6657L」と「TMDSEVM6657LE」を発売した.TMDSEVM6657Lには同社のエミュレータ「XDS100」が,TMDSEVM6657LEにはより高速に動作するエミュレータ「XDS560V2」が付属する.これらのボードを利用することで,TMS320C6657を搭載した機器を迅速に開発できるという.また,本ボードは同じDSPコアを内蔵するシングル・コアDSP「TMS320C6654」や「TMS320C6655」の開発にも利用できる.

 TMS320C665xのDSPコアは,固定小数点演算と浮動小数点演算の両方の演算機能を備えている.例えばTMS320C6657は1.26GHz動作のDSPコアを2個搭載しており,積和演算性能は最高80GMACS(Multiply and Accumulation per Second),浮動小数点演算性能は40GFLOPS(Floating-point Operations per Second).産業用オートメーションや計測機,画像処理機器,ビデオ監視機器,業務用オーディオ/ビデオ機器などに利用できるという.

 本評価ボードには,エミュレータのほか,MCSDK(マルチコア・ソフトウェア開発キット),統合開発環境(CCS:Code Composer Studio),アプリケーションのサンプル・コードも付属する.

■価格
349ドル(TMDSEVM6657L,参考価格),549ドル(TMDSEVM6657LE,同)

■連絡先
日本テキサス・インスツルメンツ株式会社

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