Freescale,ZigBee対応RFトランシーバを内蔵するARM Cortex-M4マイクロコントローラを発売
 米国Freescale Semiconductor社は,ZigBee(IEEE 802.15.4 2006)に対応したRFトランシーバを内蔵するマイクロコントローラ「Kinetis KW20」を発売する.CPUコアとしてARM Cortex-M4コアを,メモリとして最大512KバイトのフラッシュROMと64KバイトのRAMを備える.スマート・エナジー対応機器やスマート・メータ,ビル制御機器などのアプリケーションに利用できる.

 本マイクロコントローラを利用すると,2組のZigBeeネットワーク(デュアルPAN)と接続できる.例えばホーム・オートメーション用ZigBeeネットワークと電力管理用ZigBeeネットワークの両方に接続可能.RFトランシーバはアンテナ・ダイバシティ機能に対応しており,マルチパス干渉に強いという.

 また,暗号処理や鍵生成,改ざん検知などのセキュリティ機能を備えている.改ざん検知機能により不正なイベントが検知されると,RAMが非同期的に消去され,割り込みが発生する.この割り込みをもとに,ファームウェア側でシステム・リセットなどを行わせることが可能.

 本マイクロコントローラとは別に,RFトランシーバLSI「MC13242 RF」も発売する.Kinetis KW20と同じように2組のZigBeeネットワークに接続する機能やアンテナ・ダイバシティの機能を備えている.

 Kinetis KW20,MC13242 RF,関連ソフトウェア,ZigBeeプロトコル・スタックは,2012年第3四半期にサンプル出荷を開始する予定.

■価格
下記に問い合わせ

■連絡先
フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社
TEL:0120-191014
E-mail:support.japan@freescale.com

(c)2012 CQ出版