日本テキサス・インスツルメンツ,指紋認識や顔検出などのシステム開発に利用できる開発キットを発売
 日本テキサス・インスツルメンツは,生体認証システムの開発などに利用できる開発キット「TMS320C6748 DSP development kit」を発売した.本開発キットは,同社のDSP「TMS320C6748」を搭載する開発ボード,ソフトウェア開発環境「Code Composer Studio」,指紋認識や顔検出などのデモンストレーション・プログラムを含むソフトウェア開発キット「C6748 SYS/BIOS Software Development Kit(SDK)」などから構成される.

 開発ボードには,DSPのほか,指紋センサ,USBホスト・ポート,USB OTG(On-The-Go)ポート,10/100MbpsのEthernetポート,SATAポート,VGAポート,液晶ディスプレイ・ポート,オーディオ・ポート,イメージ・センサ入力などが実装されている.本ボードの回路図や設計データは無償で利用できる.

 C6748 SYS/BIOS Software Development Kitには,リアルタイム・カーネル「SYS/BIOS」,OSに依存しないソフトウェア・ライブラリ群やユーティリティ・ソフトウェアなどを含む「C6748 StarterWare」,「Code Generation Tools」,DSPコアのリアルタイム処理能力を測る「DSP core performatnce benchmarks」などが含まれる.

■価格
195ドル

■連絡先
日本テキサス・インスツルメンツ株式会社

(c)2012 CQ出版