Calypto,2種類の消費電力最適化機能を備える高位合成ツールを発売
 米国Calypto Design Systems社は,消費電力最適化機能付きの高位合成ツール「Catapult Low-Power」を発売する.同社が提供しているRTL入力の消費電力解析・最適化ツール「PowerPro CG」の技術をCatapultに取り込んだ.Catapultは,2011年9月に同社が米国Mentor Graphics社から買収した高位合成ツールである.

 本ツールは,2種類の消費電力最適化機能を備えている.すなわち,マイクロアーキテクチャを決める段階で,見積もった消費電力に基づいて回路を最適化する機能と,合成したRTL回路に対して,PowerPro CGのシーケンシャル・クロック・ゲーティング技術を利用して,再度消費電力最適化を図る機能である.後者のシーケンシャル・クロック・ゲーティングでは,例えばフリップフロップをまたいだ前段および後段の回路に対して,前後のクロック・サイクルにおけるデータ信号の利用状況などを考慮しながら,ゲーテッド・クロック回路を挿入できる箇所を探索する.

 Calypto社は,併せて消費電力解析ツールの新バージョン「PowerPro Power Analyzer(PA)6.0」も発売する.RTL回路の消費電力を±15%の誤差で見積もれるという.

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