ICEMOS,耐圧が600〜650V,オン抵抗が0.16〜0.37ΩのパワーMOSFETを発売,オムロンのMEMSプロセスを利用して製造
 米国ICEMOS TECHNOLOGY社は,高耐圧,低オン抵抗のパワーMOSFETファミリ「ICEMOS MEMS MOSFET」4品種を発売した.ドレイン-ソース間の耐圧は600〜650V,最大ドレイン電流は10〜20A,オン抵抗は0.160〜0.370Ω.力率改善回路やLEDドライバ,高輝度放電ランプの安定器,自動車用キセノン・ヘッドランプの安定器,電気自動車のDC-DCコンバータ,太陽光発電のパワー・コンディショナ,データ・センタのAC-DC電源などに利用できる.

 本パワーMOSFETはスーパ・ジャンクション構造を採る.MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を利用して深い溝(トレンチ)を掘り,その側壁にイオンを注入・拡散してP型領域とN型領域を形成する(単相エピタキシャル).トレンチの深さは40μm〜50μm,幅は3μm.高耐圧に必要となる膜厚までP相とN相を数回積み上げていく多層エピタキシャル成長方式と比べて,電源回路を高性能化,小型化,低消費電力化しやすいという.

 製造およびMEMSプロセスの開発はオムロンが担当する.ウェハの大きさは200mm.

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