Lattice,低消費電力でCPLDに近い使い勝手のフラッシュROM内蔵FPGAを発売
 米国Lattice Semiconductor社は,フラッシュROMを内蔵するFPGAファミリ「MachXO2」を発売した.256LUT(Look-up Table)〜6,864LUTを搭載する6品種を用意する.従来,大規模CPLDや小規模FPGAが使われてきたアプリケーションへの適用をねらう.

 本FPGAは,65nmプロセスを利用して製造する.コア電圧は1.2V.

 3種類のサブファミリを用意する.「ZE」は,外部から1.2Vを供給し,最大60MHzで動作する.「HE」は,同じく外部から1.2Vを供給し,最大150MHzで動作する.「HC」は電圧レギュレータを内蔵する.外部から2.5Vまたは3.3Vを供給し,最大150MHzで動作する.256LUTのZE版のスタティック消費電力は標準19μW.

 MachXO2の基本アーキテクチャは,すでに発売されているMachXOやLatticeXP2と同等である.すなわち,SRAMで構成される4入力LUTをベースとし,コンフィグレーション(回路)データを記録するフラッシュROMを内蔵する.

 論理回路を構成するためのLUTのほかに,最大256Kビットのユーザ・フラッシュROMや最大2チャネルのPLL(Phase-locked Loop),2チャネルのI2C,1チャネルのSPI,1チャネルのタイマ/カウンタを内蔵する.

 「LCMXO2-1200ZE」と「LCMXO2-1200HE」のサンプル出荷は2010年12月に,量産出荷は2011年3月に開始する.2011年第3四半期までに,全品種の量産出荷を開始する予定.

 設計ツールは,同社のPLD開発環境「Lattice Diamond v1.1」を使用する.

■価格
0.75ドル(LCMXO2-256ZE/HC TQFP100,50万個購入時の単価)
2.00ドル(LCMXO2-1200ZE/HC TQFP100,50万個購入時の単価)

■連絡先
ラティスセミコンダクター株式会社
TEL:03-5312-1500

(c)2010 CQ出版