川崎マイクロエレクトロニクス,IEEE 1901準拠の電力線通信用LSIを開発
 川崎マイクロエレクトロニクスは,IEEE 1901規格に準拠した電力線通信(PLC:Power Line Communication)用ベースバンドLSIの開発を始めた.パナソニックが提唱する電力線通信方式「HD-PLC」に対応する.HD-PLCに使われているWaveletOFDMがIEEE 1901として正式承認されたのを受け,本LSIの開発を開始した.本ベースバンドLSIは,ホーム・ネットワークのほか,太陽光パネル・システム,スマート・グリッドなどのアプリケーションに利用される.

 本LSIが対応する伝送速度は240Mbps.動作時の消費電力は550mW以下と小さい.

 同社はすでにHD-PLC向けアナログ・フロントエンドLSI「KHN11121」を量産している.このアナログ・フロントエンドLSIと開発中のベースバンドLSIを,チップセットとして提供する.チップセットのサンプル出荷は2011年第2四半期から,量産出荷は同年第3四半期から開始する予定.さらに2012年の出荷を目指して,高速伝送を必要としないスマート・グリッド向けのHD-PLC通信用LSIの開発も計画している.

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