Altera,FPGA向けCPUコアの拡充と設計ツールの提供を発表
 米国Altera社は,同社のFPGAで利用可能なCPUコアとして,英国ARM社の「Cortex-A9 MPcore」,および米国MIPS Technologies社のMIPS32アーキテクチャに準拠する「MP32」を提供することを発表した.また,新しいシステム・レベル設計ツール「Qsys」の提供も開始する.

 Cortex-A9 MPcoreは,28nmプロセスで製造されるFPGAにハード・マクロとして組み込む.詳細は2011年中に発表の予定.一方,MP32はソフト・マクロとして提供する.同社が従来から提供しているソフト・マクロのCPUコアである「Nios II」を補完するという.詳細は2011年初めに発表の予定.

 Cortex-A9コアを搭載するFPGAや,MIPS32コアを使う際には,新しいシステム・レベル設計ツール「Qsys」を使用する.Nios IIを使う際に用いていた「SOPC Builder」の後継ツールであり,既存の設計データの移行も可能である.また,米国Intel社が2010年9月に発表した「Stellarton(開発コード名)」の開発にも利用できる.Stellartonは,ATOM E600プロセッサとAltera社のFPGAを1パッケージに封止したマルチチップ・モジュールである.2010年中に詳細を発表し,出荷を開始するという.

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