ローデ・シュワルツ,地上デジタル放送の電波強度測定に向く携帯型スペクトラム・アナライザを発売
 ドイツRohde & Schwarz社は,地上デジタル放送波の電波強度測定・解析に向くスペクトラム・アナライザ「R&S ETHシリーズ」を発売した.スペクトラム・アナライザやネットワーク・アナライザ,パワー・メータとしての機能を備える.オプションのISDB-Tレシーバを組み込めば,地上デジタル放送波のコンスタレーション・ダイアグラム,遅延プロファイル,OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)スペクトラム,IM,MER対キャリアの解析が可能.

 プリセレクタ使用時の受信感度は19dBμVと高い.そのため,ビル陰や地下街,山間部など,受信限界点に達するような電波環境でも正確に電波品質を確認できることが特徴.従来機種では50dBμV以下の信号は測定できなかったという.ちなみに地上デジタル放送対応テレビの多くは20dBμV台の信号で映る.

 スペクトラム・アナライザの周波数帯域が3.6GHz,8GHz,トラッキング・ジェネレータがあり,なしの合計4機種を用意する.

■価格
180.5万円から(税別)

■連絡先
ローデ・シュワルツ・ジャパン株式会社
TEL:03-5925-1270

(c)2010 CQ出版