Xilinx社,28nmプロセスで製造するFPGAファミリを発売
 米国Xilinx社は,28nmプロセスで製造するFPGAを発売する.性能重視の「Virtex-7」,コスト・パフォーマンス重視の「Kintex-7」,コスト重視の「Artix-7」の3ファミリがある.また「Virtex-7」については,論理規模とI/O数を重視した「Virtex-7T」と,シリアル帯域幅を重視した「Virtex-7XT」のサブファミリを用意する.

 基本アーキテクチャは3ファミリで共通である.6入力LUT(lookup table)を基本論理ブロック(LC:ロジック・セル)とするアーキテクチャを採る.25ビット×18ビットの積和演算に対応するDSPブロック,36Kビットのメモリ・ブロック,PLL(Phase-locked Loop)を含むクロック管理ブロックなどを備える.多くの品種で,PCI Express 2.1 x8(8レーン)対応のコントローラや,チップの温度や電源電圧の監視などのモニタに使えるA-Dコンバータを搭載する.

 製造には,台湾TSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Co.)のプロセスを利用する.コア電圧は1.0Vまたは0.9V(低消費電力向けのスピード・グレード-1L品).同社の既存の「Virtex-6ファミリ」と比べて,約50%の低消費電力化が見込めるという.DSPブロック部は最大600MHzで動作する.

 最初の製品は2011年中に出荷を開始する.また,28Gbpsのトランシーバを搭載する製品やマイクロプロセッサ・コア(英国ARM社のCortex-A9 MPCore)を搭載する製品についても,今後発売する予定である.

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