Cirrus Logic,EMIノイズをアナログ方式並みに抑えたディジタル制御方式の力率改善(PFC)ICを発売
 米国Cirrus Logic社は,EMIノイズをアナログ方式並みに抑えたディジタル制御方式の力率改善IC「CS1500」,「CS1600」を発売した.CS1500はスイッチング電源やAC-DC変換アダプタに,CS1600は照明安定器などに利用できる.定格300Wまでの電源回路への適用を想定して開発した.

 本ICでは,EMIノイズを抑えるため,スイッチング周波数を可変にしている.また,ディジタル・スペクトラム拡散やピーク電流振幅拡散の技術を採用した.この結果,EMIノイズが最大14dB減少し,いっしょに使用するEMIフィルタを小型化したり,外付け部品を減らしたりできるという.また,低負荷状態(待機時など)でも高い効率を維持できるようにした.

 本ICは,「EXL」と呼ぶ電力アプリケーション専用のプロセッサ・コアを搭載している.スイッチング周波数は最大70kHz.電源電圧範囲は7.9V〜17V,電源電流は1.9mA.待機時電力は0.2W未満.動作温度範囲は-40℃〜+125℃.8ピンSOICパッケージに封止して供給する.

■価格
0.3ドル(100万個購入時の単価)

■連絡先
シーラス・ロジック株式会社
TEL:03-5226-7757

(c)2010 CQ出版